2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390521
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
八木 聰明 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80082163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 まき 日本医科大学, 医学部, 助手 (80339431)
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Keywords | リスティングの法則 / 前庭 / 眼球運動 / ビデオ / 眼振急速相 / 三次元 / 高速度カメラ |
Research Abstract |
研究初年度・2年度に行った4倍速ビデオ撮影とその解析によって、急速眼球運動の一つである前庭性眼振(温度眼振)の急速相の分析を行なった。その結果、4倍速のシステムは、ハード、ソフトの両面から、十分信頼のおけるものであることを証明した。すなわち、通常ビデオ(30Hz)では不可能であった眼振急速相の分析が、生理学的特性(振幅と速度の関係、振幅と持続時間の関係)の検証から、4倍速ビデオ(120Hz)の分析によって可能であることが分かった。この結果を、2005年に英文誌(Auris Naus Larynx)に報告した。一方、更に記録の精度を上げるために、240Hzのサンプリング頻度を有する高速度撮影装置による記録を行いその解析結果を検討した。この研究では、被検者が動く視標を固視することによって発現する急速眼球運動を記録・解析するものである。視刺激装置は厚生科学研究費で設置されたもので、直径140cmのスクリーン装置で、被検者の眼の位置から視標が一定の距離になるように凹面になっている。その凹面の中に、視覚が5度ずつで45度間隔に発光ダイオードが埋め込まれていて、これを随意に点滅させることができるような装置である。これらの視標を順次注視した時の眼球運動を、高速度CCDカメラで撮影し、解析している。この記録結果を解析し、自発眼球運動がリスティング面内で起こっているか否かを検証する研究を実施している。その結果、解析ソフトウエアを改良する必要が生じ、現在その作業を行っている。また、その結果の一部は、第64回日本めまい平衡医学会(東京)で発表した。研究の最終年度である次年度は、前庭性眼球運動の高速度カメラによる記録・解析を行う予定である。高速度カメラは、重量と大きさの点から被検者の頭部に装着することは不可能である。そこで、前庭性眼振としては温度刺激を用い、被検者を座位で前述のカメラと頭部固定装置を用いて記録・解析する。
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Research Products
(1 results)