2004 Fiscal Year Annual Research Report
幹細胞導入による頭蓋顎顔面領域の機能的再生外科学の創生
Project/Area Number |
15390542
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
野崎 幹弘 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70086586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 光夫 東京女子医科大学, 先端生命医科学研究所, 教授 (00130237)
大和 雅之 東京女子医科大学, 先端生命医科学研究所, 助教授 (40267117)
桜井 裕之 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60246585)
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Keywords | 再生医療 / 幹細胞 / 軟骨 / 生分解性ポリマー / 三次元プリンター / コンピュータ |
Research Abstract |
今年度は移植する再生組織の形態に関する研究で、生分解性ポリマーによる三次元立体形状の再現方法を比較検討した。三次元形状再現法として、1)歯科用印象材で形状を再現し、鋳型を作製する方法、2)歯科用印象材で形状を再現した物体をCTスキャナで走査する方法、3)コンピュータ上で直接形状をデザインする方法を検討した。いずれも三次元形状は蔗糖あるいは塩顆粒で再現されるが、2)および3)に関しては三次元プリンター(Z社)を使用した。円柱形や耳介型などを塩顆粒(50μmおよび200μm前後)、もしくは蔗糖(250μm前後)、グラニュー糖(500μm前後)を使用して、三次元立体形状を作成し、生分解性ポリマー溶液に含浸したのち、水中で蔗糖あるいは塩を溶解し、目的とする三次元形状を有すポリマースポンジを得た。結果は以下のごとくであった。1)では、250〜500μmの蔗糖、グラニュー糖で形状再現は良好に可能であったが、50〜100μmの細粒では困難であった。2)では、前もって作製した耳介型をCTスキャナで250μm厚で走査し、コンピュータ上で良好な形状再現性を得ることができた。3)では、円柱型だけでなく、チューブ形状、穴あきチューブ形状など複雑な三次元形状を再現することができた。しかし、使用した塩顆粒の大きさが50μmと小さい場合、形状再現性は良好であったが、顆粒径が250〜500μmと大きくなるにつれ、再現した形状の輪郭は不明瞭になる傾向が認められた。溶媒浸透-顆粒溶解法での三次元形状再現法として、1)歯科用印象材で形状を再現し、鋳型を作製する方法がより効果的であることが示唆されたが、2)および3)ではより複雑な形状を再現する場合はより有効であり、直接ポリマーで三次元形状を再現する方法を将来的に検討する必要性がある。
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Research Products
(6 results)