Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪木 拓男 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
滝川 正春 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20112063)
荒川 光 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (30304314)
鈴木 康司 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (30304322)
藤澤 拓生 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20325096)
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Research Abstract |
本研究は,チタン製インプラントのオッセオインテグレーション獲得に関連する遺伝子を明らかにすることを目的としている. 今年度は,チタンプレート上での細胞培養及び発現遺伝子の解析を行った.すなわち,チタンの間葉系幹細胞に対する影響を検討するに先立って,チタン上で培養細胞がどのような影響を受けるか,取りわけ骨芽細胞が分化していく段階でマスターキーとなる遺伝子が存在するかどうかを検討した.その手法として骨芽細胞様細胞株(MC3T3-E1 cell)を研磨ガラスにチタンをコーティングしたプレート上で培養し,研磨ガラスおよび異種金属であるクロムと比較してどの様な影響があるか検討した.その結果,細胞接着・増殖・分化はチタン,クロム,研磨ガラスの順に高く,チタン上での骨芽細胞培養では細胞接着・増殖・分化が促進されることが明らかとなった.また,研磨ガラス,チタンプレート,クロムプレート上それぞれで,発現に変動のある遺伝子をサブトラクティブハイブリダイゼーション法にてスクリーニングし,その候補遺伝子としてEST遺伝子を含むxab-2,sod-1,galectin-1, actin related protein 2/3 mRNA, RIKEN cDNA 2210013021 gene, EST 601086505F1, and EST 01439などが検出された.これらの遺伝子の内,xab-2,sod-1, galectin-1の発現量を定量PCRであるリアルタイムPCRにて検討した結果,培養14日目における遺伝子発現量はチタン,クロム,研磨ガラスの順に高い発現を示した.今後はこれらの遺伝子の更なる関連を検討し,間葉系幹細飽に対する影響も検討していく予定である.
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