2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390604
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
宮崎 光治 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (40050041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 剛 山形大学, 工学部, 教授 (40016738)
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Keywords | オキセタン / スピロオルソカーボネート / カチオン重合 / 膨張性樹脂 |
Research Abstract |
1.1,5,7,11-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(SOC1)と3-エチル-3-フェノオキシメチール・オキセタンに1モル%のラテント触媒(BSS)を加え、150℃で加熱重合を行った。その結果、得られたヘキサンに不溶の共重合体は58〜74%、分子量は4700〜12100で(SOC1/OXT=100/0〜0/100)、SOC1どグリシジール・フェニールエーテルの共重合体に比べて平均分子量の増大が認められた。そして、共重合体組成は仕込み比にほとんど比例していた。 2.SOC1と1,4-ビス3-エチール-3-オキセタニール・メトオキシ・メチール・ベンゼン・(BOXT)に1モル%のBSSを加え、1と同様の条件下で加熱重合を行った。その結果、73〜96%の収率でヘキサン不溶性の重合体が得られた。そして、IRおよびNMRスペクトルによって構造を確認した結果、得られた共重合体は架橋構造を呈していた。また、ポリーBOXTはTgが86℃で最も高かったが、重合収縮(-4.7%)を示した。しかし、SOC1の増加に伴ってTgの低下と重合収縮の減少が見られ、仕込み比(SOC1/TBOX)32/68でTg:32℃、重合収縮:0%、50/50でTg:18℃、体積膨張:+3.1%、75/25でTg:-21℃、体積膨張:+4.4%であった。 したがって、オキセタンとSOCとの組合せのカチオン重合において、重合収縮と機械的性質の調整が可能でることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)