2004 Fiscal Year Annual Research Report
新しい関節リウマチ動物モデルにおける顎関節の病態と疾患感受性遺伝子の解析
Project/Area Number |
15390607
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森 士朗 東北大学, 病院, 講師 (80230069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
能勢 眞人 愛媛大学, 医学部, 教授 (70030913)
小野 栄夫 東北大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20302218)
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Keywords | 関節リウマチ / 関節炎 / モデル動物 / ゲノム解析 / 疾患感受性遺伝子 / マイクロサテライトマーカー / MRL / MpJ-1pr / 1pr / C3H / HeJ-1pr / 1pr |
Research Abstract |
本研究の目的は,現在,マウス-ヒト相同染色体領域からのヒト相同遺伝子の同定が可能であること,関節炎の発症を規定する遺伝子群が存在すること,膠原病病変発症の臓器特異性を規定する遺伝子座が存在すること,膠原病の病理組織学的な病像を規定する遺伝子群が存在する可能性があることなどのこれまで明らかとなった研究結果を基に,我々が作出した新しい関節リウマチ(RA)モデルマウスを用いて,RAの顎関節における病態および疾患感受性遺伝子の解析を試み,RAの顎関節病変の早期診断,予後判定,治療法の開発などに寄与することである. これまで我々は,膠原病好発系MRL/1prと嫌発系C3H/1prマウスを交配したMRL/1pr x (MRL/1prx C3H/1pr)F1マウスに足関節の腫脹を示す個体を見出し,このN2マウスを始祖とする兄妹交配系のF44世代から10世代以上にわたり顕著に足関節腫脹を示す個体を選択的に交配させ,早期に関節強直を自然発症する近交系マウスMcH-1pr/1pr-RA1を樹立した.さらに最近,MRL系マウスとC3H系マウスのF1に関節強直を誘発する突然変異を見出したが,平成16年度においては,これらのマウスのF2およびN2〜N4マウスを約450匹作出し,DNAサンプル,血清,病理組織標本等を採取し,これらのマウスの病変とゲノムとの関連を調べるためマイクロサテライトマーカーを用いた連鎖解析を行なった.その結果,いくつかの疾患感受性候補遺伝子座が明らかとなり,現在,候補遺伝子座に存在する遺伝子の同定を試みているところである.
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