2004 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌関連遺伝子群の独自開発DNAチップによる総合的同定ならびにクローニング
Project/Area Number |
15390608
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
椎葉 正史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (20301096)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 直彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (50345013)
丹沢 秀樹 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50236775)
白澤 浩 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00216194)
瀧口 正樹 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40179578)
|
Keywords | 口腔癌 / マイクロアレイ解析 / 唾液腺癌 / 庸平上皮癌 / 遺伝子機能評価 |
Research Abstract |
独自開発cDNAマイクロアレイは、唾液腺由来cDNAクローン778種類に口腔扁平上皮由来cDNAクローン1,237種類、コントロール36種類のcDNAを加えた合計2201種類のcDNAクローンを搭載している。これらのクローンは全てcDNA libraryに1対1対応している。しかも、このうち1,332クローンは完全長cDNAである。マイクロアレイにより特徴的な発現を示す遺伝子を特定するとlibrary中のcDNAクローンを取り出せ、次のステップである遺伝子機能解析研究に直結でき、遺伝子をクローニングしたのと同じ結果を得ることができる。本システムにより口腔癌関連遺伝子を多数同定し、その完全長cDNAを得ることを本研究の目的とした。得られた完全長cDNA遺伝子は、扁平上皮癌関連でInterleukin 1β、Centaurin gamma 2、Adenylyl cyclase-associated protein、Rh type C glycoprotein、Spermine syntase、Copine 1、Cytokeratin 13、Paired-like homeodomain transcription factor 1、Hypothetical protein FLJ20150、Small proline-rich protein、Cartilage link protein、G-protein alpha 15、Interleukin receptor antagonist、Transglutaminaseなどであり、腺系癌関連ではDecay accelerating factor for complement (CD55)、Inducible signaling pathway protein 2、Insulin-like growth factor binding protein 3、Fos-like antigen 1、Human vimentin gene、Immunogloblin heavy constant mu、T cell receptor beta chain、Dehydrogenase/reductase member 2、18S rRNA gene等であった。さらに、遺伝子導入実験と臨床材料による評価で特徴的で有用な遺伝子としてClorf10遺伝子(癌抑制遺伝子)、Rabla遺伝子(腫瘍マーカー、発癌関連遺伝子)、maspin遺伝子(腺癌マーカー)、stathmin遺伝子(発癌マーカー)、Wisp-2遺伝子(唾液腺マーカー)などを同定した。
|