2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390616
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鎌田 伸之 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70242211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 宏彰 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (00243717)
桃田 幸弘 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (00304543)
東川 晃一郎 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (80363084)
小野 重弘 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (70379882)
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Keywords | 上皮・間葉移行 / 扁平上皮癌 / 転写因子 / 浸潤・転移 / 遺伝子発現 / 接着因子 / 基質分解酵素 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
本研究でこれまでに高度浸潤像型の扁平上皮癌(SCC)細胞が、上皮・間葉移行(EMT)を獲得した細胞であること、Snailの過剰発現がSCC細胞のEMTを誘導すること、今まで報告されていなかった種々のEMTのマーカー遺伝子(MMP-2,Wntなど)を見いだし、またTERT遺伝子導入により不死化正常口腔粘膜上皮細胞と不死化歯肉線維芽細胞を樹立し、コラーゲンゲルを用いた口腔粘膜再構成三次元培養系を確立した。 平成17年度は、1)Snail以外の遺伝子(SIP1)あるいは増殖因子(TGF-beta)による、EMTの誘導機構を詳細に検討しSnailとSIP1のお互いの発現に対する影響は、細胞の持つ上皮様や間葉系の性格に依存することが明らかになった。2)MMP-2のEMTによる発現上昇機構についてプロモーターの検討を行ない、その活性の上昇に必須な配列を同定し、この配列に結合し活性を誘導させる転写因子がEts1であることを同定した。3)上皮様形態を持つSCC細胞と高度浸潤型細胞ならびにSnail遺伝子導入によりEMTを誘導したSCC細胞からRNAを抽出し遺伝子発現をDNAチップを用いて網羅的に検討し、新たなEMTのターゲット遺伝子を同定しその機能と発現を検討している。4)三次元培養系にSCC細胞を応用し、個々の癌の浸潤能を検討するとともに、MT1-MMPおよびMMP-2の遺伝子を不死化口腔粘膜上皮細胞あるいは不死化歯肉線維芽細胞に導入し、上皮・間葉相互作用を介した癌細胞の浸潤能に対する影響を検討している。5)実際の口腔扁平上皮癌において、転移に関わる因子の童貞の第一歩として、原発とリンパ節転移巣から樹立した同一患者由来癌細胞株における遺伝子発現をDNAチップを用いて網羅的に検討し、転移関連遺伝子群を同定した。6)既に扁平上皮癌の転移能との相関を報告した細胞周期関連遺伝子の発現が、唾液腺悪性腫瘍の増殖能とも相関することを報告した。
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Research Products
(5 results)