2004 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム遺伝子解析による薬剤感受性の診断と個別化治療への応用
Project/Area Number |
15390619
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
篠原 正徳 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (90117127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池邉 哲郎 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (20202913)
大林 武久 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (80304997)
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Keywords | 抗癌剤耐性 / 口腔扁平上皮癌 / CGH分析 / 遺伝子マーカー |
Research Abstract |
1.口腔扁平上皮癌の抗癌剤耐性に関与する遺伝子マーカーをみいだすために、臨床的にCDDP超選択的動注療法に対する感受性が極めて異なる症例に対してCGH分析を施行し、コピー数の異常(CNA)比較検討した。 2.基礎的検討としては、口腔扁平上皮癌由来CDDP感受性培養細胞とそれより誘導された耐性細胞、さらにこの耐性細胞から樹立した高度耐性細胞株に対してCGH分析を施行し、CDDP耐性にかかわる遺伝子を検索した。そして特定の遺伝子領域に増幅が認められ、抗癌剤抵抗性に関係する因子が疑われる領域に対して、STS (sequence tagged sites)マーカーを用いて遺伝子領域のポジショナルクローニングを行った。 3.高頻度にコピー数の異常(CNA)を検出した染色体領域内の遺伝子に対して、その発現を定量的RT-PCRにより測定した。 4.各耐性レベルの症例ならびに耐性細胞株に対して、CGHアレイおよびcDNAアレイ解析を行い、コピー数の異常(CNA)および遺伝子発現を指標とする薬剤耐性診断システムを確立した。 5.また、薬剤耐性にかかわる染色体領域上で精密にマップされたDNAプローブを用いてFISH(蛍光in situ hybridization)法により染色体欠失ならびに増幅地図を作成した。CGHにより検出されたコピー数の異常(CNA)を示す染色体領域に対してゲノムプロジェクトにより構築されたDNAプローブライブラリーを用いてFISH法によりあらたに詳細にマッピングして最終的に遺伝子を見つけた。さらに、LSC (laser scanning cytometry)法を用いてFISHシグナルの定量、遺伝子コピー数変化と薬剤耐性の相関を検討した。
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