2003 Fiscal Year Annual Research Report
オステオ・イムノロジーを基盤にした骨関節破壊の分子機構とその制御
Project/Area Number |
15390637
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
森山 啓司 徳島大学, 歯学部, 教授 (20262206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大庭 知子 徳島大学, 歯学部, 助手 (10274242)
大庭 康雄 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40294706)
林 良夫 徳島大学, 歯学部, 教授 (00127854)
三木 善樹 徳島大学, 歯学部, 助手 (50294707)
堀内 信也 徳島大学, 歯学部, 助手 (70263861)
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Keywords | 関節リウマチ / 樹状細胞 / II型コラーゲン / 破骨細胞 / MRL / lprマウス / RANKL / 骨破壊 |
Research Abstract |
関節リウマチ疾患モデルMRL/lprマウスにおいて、RANKL/II型コラーゲン/樹状細胞(DC)移入群と対照群とを経時的に比較検討することにより以下のことが明らかになった。 1)MRL/lprマウス骨髄由来DCをRANKLおよびII型コラーゲン刺激によって活性化することによりDC抗原提示能の増強が確認された。 2)MRL/lprマウスを用い、RANKL/II型コラーゲン/DCの1回移入によって対照群と比較し、骨破壊を伴う自己免疫性関節病変の著明な病態増強が観察された。 3)RANKL/II型コラーゲン/DCの1回移入マウス脾細胞において、T細胞活性化マーカーの発現増強および自己抗原II型コラーゲンに対する細胞増殖能の上昇が認められ、またin vitroにおける骨髄細胞からのTRAP陽性破骨細胞への分化誘導能の亢進が認められた。 4)一方で、RANKL/II型コラーゲン/DCの3回移入群においては、トレランスの回復による病態抑制が誘導されたことから活性化DCの重要性が実験的に明らかにされた。 5)自己免疫性関節炎の病態におけるDCの抗原提示およびT細胞の活性化機構にRANKLシグナルが重要な役割を果たしていることが示された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yoneda T, Moriyama K, Hayashi Y., et al.: "Estrogen Deficiency Accelerates Murine Autoimmune Arthritis Associated with RANKL-Mediated Osteoclastogenesis"Endocrinology. (in press).
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[Publications] Arakaki R, Hayashi Y., et al.: "Development of autoimmune exocrinopathy resembling Sjogren's syndrome in adoptively transferred mice with autoreactive CD4+ T cells"Arthritis Rheum.. 48(12). 3603-3609 (2003)