2005 Fiscal Year Annual Research Report
骨誘導因子を用いた歯周組織再生におけるセメント質形成の解析と新しい再生療法の開発
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15390643
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
木下 淳博 東京医科歯科大学, 歯学部・口腔保健学科, 教授 (10242207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 茂 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (70160869)
近藤 圭子 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (20282759)
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Keywords | 骨誘導因子 / BMP / エナメルマトリックスデリバティブ / EMD / 再生治療 / 歯周組織再生 / 歯根膜 / 動物実験 |
Research Abstract |
1.イヌに3壁性および2壁性歯周組織欠損を作製し、欠損内にリコンビナントヒトBone Morphogenetic Protein-2 (rhBMP-2)を、ポリ乳酸ポリグリコール酸共重合体ゼラチンスポンジ(PGS)を担体として埋植した。治癒期間後に組織標本を評価したところ、3壁性欠損モデルで、rhBMP-2の埋植により骨形成が促進された。 2.ビーグル犬の下顎左右第4前臼歯において、水平性歯周組織欠損を作成し、エナメルマトリックス抽出物(EMD)塗布群と何も塗布しない群(対照群)に分けて処置した。歯根周囲にPGSを担体としてrhBMP-2を埋植した。セメント質、歯根膜の再生はEMDの有無によって差が認められなかったが、骨性癒着の抑制効果が認められた。 3.遺伝子レベルで骨芽細胞分化を調節する転写因子であるCore Binding Factor Alpha-1(Cbfa1)を、歯周組織欠損の存在する細胞に強制発現させることで、骨欠損の治癒、再生に促進的に作用するか否かを検討した。イヌ6頭に水平性の骨欠損を作製し、実験側にCbfa-1遺伝子を組み込んだアデノウイルスを吸着させた多孔質βTCPブロックを埋入した。埋植材の露出により、効果の判定が困難であった。今後は、アデノウイルスの濃度等、条件を変えて研究を進める必要がある。 4.rhBMP-2の担体として検討予定のリン酸カルシウムセメントを、上記1)と同様の3壁性欠損モデルに埋植した。脱灰標本を作製し、組織計測を行ったところ、新生骨の高さ、新生セメント質形成量、新生結合組織付着形成量は、対照群と比較して実験群でいずれも有意に大きい値を示した。リン酸カルシウムセメントの埋植が歯周組織再生に有効であったことから、今後rhBMP-2の担体としての検討を進める。
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Research Products
(2 results)