2003 Fiscal Year Annual Research Report
DNAチップを用いた咬合性外傷の分子生物学的診断法の開発
Project/Area Number |
15390646
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北村 正博 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (10243247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 剛徳 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30263304)
池澤 一彦 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (80294114)
村上 伸也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
山田 聡 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (40359849)
佐保 輝之 大阪大学, 歯学部附属病院, 助手 (10263295)
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Keywords | DNAチップ / 咬合性外傷 / 歯周病 |
Research Abstract |
本年度は、咬合性外傷が惹起された歯周組織においてどのような生体応答が生じているかを解明するための基礎的な情報を得るために、歯根膜細胞および歯肉線維芽細胞への機械的ストレス負荷じにおける各種生体応答分子のmRNA発現の変動のヒト歯根膜DNAチップ(PerioGen Chip)を用いた測定法の確立を計画した。すなわち、我々の研究室でこれまでに樹立しているヒト歯肉線維芽細胞と培養ヒト歯根膜細胞の至適培養条件を決定するため、両細胞を、ファイブロネクチン、コラーゲンあるいはラミニンの各細胞外マトリックスでコーティングしたシリコンチャンバーに播種し、24時間培養した後に顕微鏡下にて、チャンバー底に付着している細胞の状態を観察した。その結果、ファイブロネクチンをコーティングした場合に、両細胞の培養状態が最も良好であることが示されたことから、ファイブロネクチンでコーティングしたシリコンチャンバーを細胞培養に用いることとした。そして、両培養細胞へのメカニカルストレス付加法を確立するために、一軸性に伸展刺激を付加可能な培養細胞伸展システム(NS-300B)を用いて、両細胞に、伸展率102%、106%、110%で伸展を行い、24時間および48時間後に細胞を回収しRNAを抽出した。そして、両細胞にメカニカルストレスを付加した際に、その転写が上昇することが報告されているβ-actinおよびCTGF遺伝子に対する特異的プライマーを用いてRT-PCRを行い、両遺伝子の発現量を測定した。現在、各伸展率、各伸展時間におけるβ-actinおよびCTGF遺伝子の発現変動を、メカニカルストレスを付加しないコントロール細胞と比較検討している。
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