2006 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病が血糖コントロールに及ぼす影響に関する疫学調査
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15390652
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
齋藤 俊行 長崎大学, 大学院医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10170515)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋崎 義浩 九州大学, 大学院歯学研究院, 助手 (10291519)
清原 裕 九州大学, 大学院歯学研究院, 教授 (80161602)
飯田 三雄 九州大学, 大学院歯学研究院, 教授 (00127961)
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| Keywords | 歯周病 / 糖尿病 / 耐糖能 / アディポサイトカイン / リスク因子 / 健康診査 / 疫学 / メタボリックシンドローム |
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| Research Abstract |
1998年に福岡県久山町にて1111人に対して実施した歯周病の健診結果について引き続き分析を行っている。作年度は肥満と歯周病について肥満と関連の強い耐糖能に着目し、肥満が耐糖能に独立して、深い歯周ポケットのリスク因子である可能性を発表したが、本年はさらにメタボリックシンドロームの各項目について分析を行ったところ、当てはまる項目の数が多いほど歯周病のリスクが高いことが明らかとなりJournal of Dental Researchに発表した。また、喫煙と歯周病との関連性について詳細に分析したところ、現在のみならず過去の喫煙がプロービング時の出血の程度に影響することが明らかとなりJournal of Periodontologyに発表した。
2004年7〜8月に福岡県久山町にて歯周病検診を受けた743人のうち、50歳代の女性から歯周病を有する者と歯周組織が健康な者、あわせて約80人をピックアップし2005〜2006年にかけて肥満に関連した各種アディポサイトカインのうち、レジスチン、アディポネクチン、TNF-α、IL-6について測定を行った。結果を分析したところ、歯周病を有する者ではBMIなどの肥満指標で調整後も血清中のレジスチン濃度が有意に上昇していた。アディポネクチンについてはあまり差がなく、TNF-α、IL-6についても傾向は認められなかった。
一方、2006年7〜8月に福岡県久山町にて住民健診を受けた者のうち、約800人を対象に歯周病健診を実施した。健診結果は現在入力中である。本研究は長年にわたる追跡調査である。本年度は最終年度になっているが、19年度以降も研究費を得て、継続して疫学調査を実施する必要がある。
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