2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15390658
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
神原 正樹 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90103085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 参生 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (70168665)
三宅 達郎 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (40200141)
川崎 弘二 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (80309187)
日吉 紀子 大阪歯科大学, 歯学部, 研究員 (30388376)
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Keywords | 初期う蝕 / QLF法 / 早期う蝕診断 / フッ化物配合歯磨剤 |
Research Abstract |
本年度の本研究事業は、in vivo studyによるQLF(quantitative light-induced fluorescence)法を応用した研究を行った。QLF法が他の早期う蝕検出方とは異なる特徴を有しているのは、初期う蝕の定量化(う蝕面積、脱灰深さならびに脱灰量)および初期う蝕脱灰部位の画像化であり、本研究の目的は、実質欠損に至るまでのエナメル質内のう蝕進行状態をエナメル質内の蛍光を利用して光学的に検出できるQLF法を用いて、病巣の微細な変化をモニタリングする定量的診断方法および適切な処置プログラムを確立し、かかりつけ歯科医システムの中で個別に健康管理するシステムを構築することである。 初期う蝕の回復・進行に関わる因子分析においては、フッ化物が配合されていない歯磨剤を使用すると、初期う蝕病巣の回復・進行の変化には、DMF歯数、嗜好食品摂取頻度が影響しているが、フッ化物配合歯磨剤を使用すると年齢のみが影響を及ぼす因子であることが明らかとなった。 また、年齢別に初期う蝕病巣をわけ、それら初期う蝕病巣の進行回復に及ぼすフッ化物配合歯磨剤の有効性を検討するため、1年間の初期う蝕病巣の追跡研究を行った。プラセボ歯磨剤を使用した場合、10〜14歳を除いた他の年齢層に認められる初期う蝕病巣は脱灰量が再石灰化量を上まわる進行性の初期う蝕病巣であること、プラセボ歯磨剤を使用した10〜14歳に認められる初期う蝕病巣のうち、約70%が回復性の初期う蝕病巣であること、1年間のフッ化物配合歯磨剤の使用はすべての年齢層に認められる初期う蝕病巣に対して約3倍以上の再石灰化促進により、回復性の初期う蝕病巣になることが明らかとなった。 さらに、根面う蝕および口腔内清掃に対するQLF法の応用を検討した結果、エナメル質と同様に根面う蝕に対してもQLF法が応用可能であることが明らかとなった。
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