2006 Fiscal Year Annual Research Report
療養型医療施設における看護・介護職の実践能力を向上するケア評価システムの開発
Project/Area Number |
15390662
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
岡崎 美智子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (60279354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石垣 恭子 兵庫県立大学, 大学院・応用情報科学研究科, 教授 (20253619)
福間 美紀 (古賀 美紀) 島根大学, 医学部, 助手 (40325056)
仲前 美由紀 京都橘大学, 看護学部, 助手 (40434675)
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Keywords | 療養型医療施設 / 看護・介護職 / 実践能力 / ケア評価 / 看護支援システム / 専門職自律性 / 地域連携 / 神経疾患ケア |
Research Abstract |
1.看護・介護支援システムの本稼働とデータ収集および稼働終了後の機器等について 平成18年9月30日まで療養型医療施設において、看護・介護職の実践能力を向上する評価システムの本稼働を実施した。MOに保存された実績データ管理は、患者の個人情報保護のため研究代表者が責任を持ち研究終了後シュレッダーで破棄する。看護支援システムー式は、研究協力を得た療養型医療施設に継続して設置し活用している。ただし、データ収集は行わないことにした。 2.看護・介護職のケア評価について 平成18年5月ケア評価のために研究協力の得られたALS患者へ患者満足度の聞き取り調査を実施した。患者は人工呼吸器装着中のため、コミュニケーション手段としてパーソナルコンピューターを介して研究者の聞き取りに回答した。その内容は看護・介護職一人ひとりに感謝とケアに対するすばらしさを賞賛する意見であった。看護・介護支援システムの活用は、両職者の連携を強めケア内容の体系化が行われ、両専門職は自律性を発揮し的確な判断力に基づいたケアサービス内容を提供していたことが実証された。 3.看護・介護職の専門職における自律性について (1)療養型医療施設の看護管理者から職員の実践力をさらに向上させるために、神経疾患および難病患者ケアに関する専門病院「独立行政法人国立病院機構宇多野病院」の実地研修の依頼を研究代表者は受け、共に実施した。研究内容は「・人工呼吸器等の医療機器使用における危機管理体制・長期療養患者の日常ケアに対する感染対策・在宅療養に向けて家族および患者の退院後の支援体制・スタッフの育成とストレス対処」等で、その成果を職員教育へ反映させた。 (2)看護管理者とシステム委員が中核となり病棟医の協力を得て「神経疾患ケア研究会」を発足させた。参加者は本研究医療施設が拠点となり周辺地域の10医療施設へ呼びかけ平成18年度は6回開催した。毎回100名以上の多専門職らの参加を得て、事例検討を行いながら医療施設と医療施設の連携を越えて難病患者・家族の療養支援が討議された。その結果、地方自治体を動因した地域ネットワークづくりの実現へと研究会活動は発展し、確実に起動し始めた。 4.報告書の作成について 平成15年度-平成18年度(4年間)の研究実績を報告書にまとめ、5月末日印刷製本が完成する予定である。
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Research Products
(5 results)