2003 Fiscal Year Annual Research Report
救急初療看護提供システムに関する研究―アクション・リサーチ法による試み―
Project/Area Number |
15390675
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
坂口 桃子 山口大学, 医学部, 助教授 (40290481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本山 仁美 山口大学, 医学部, 助手 (90316620)
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Keywords | 救急看護 / 看護提供システム / アクション・リサーチ |
Research Abstract |
当初の計画通り、研究者は株式会社麻生飯塚病院救命救急センター救急外来の看護管理者および看護スタッフ23名の実践者とともに、救急初療看護における問題状況に関与し、様々な研究手法を用いて現場の変革と問題解決に継続的に関わっていくアプローチを採用し、実施してきた。経過は、以下の通りである。<平成15年4月〜5月:組織化>:研究者と実践者による開放的な会議を開催し、救急外来に勤務する看護師が抱える諸問題について話し合った。その結果、「人材育成」、「現任教育・リーダーナース編」、「現任教育・新人ナース編」、「医療事故防止とリスクマネジメント」、「トリアージ」、「ドメスティック・バイオレンス事例への対応」、「臨床判断能力の育成」の7つの課題について解決実践チームを組織した。<平成15年5月〜8月:目的・目標の設定>:平成15年5月から7月にかけて2週間に1度の割合で、研究者と実践者による合同学習会を持ち、各実践チームごとに分れ、施設における初療業務の実施状況を、看護ケアアという観点からとらえ、看護師が、救急初療看護の「何をどのようにしたいのか」といいう願いや現実のジレンマを表明した。その後、課題グループごとに短期・中期・長期目標を設定した。<平成15年9月〜現在:予備調査>:平成15年9月から現在は、抽出された問題を吟味し問題ごとに具体的な実態把握を行なっている。方法として、救急外来における初療看護場面での患者と看護師の相互作用を参加観察法、看護師へのインタビューなどから収集し、分析中である。上記の活動の内、会議とインタビューは、許可を得て録音し、逐語録を作成しデータベースとして保管中である。
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Research Products
(1 results)