2003 Fiscal Year Annual Research Report
不妊治療中の女性が独りでストレスを抱え込まないためのプログラムの効果
Project/Area Number |
15390677
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
森 明子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (60255958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桃井 雅子 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (90307124)
有森 直子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (90218975)
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
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Keywords | 不妊治療 / 心理的ストレス / フォーカスグループインタビュー / ストレスマネジメント教育 / 情報提供 / パンフレット |
Research Abstract |
本年度は、不妊治療中の女性のストレスを軽減する介入プログラム作成のための予備的調査を行い、その結果を踏まえて介入プログラムを作成した。 予備的調査:不妊治療中の女性に最適な介入アプローチを決定するために、本プログラムが対象者と考える治療初期(治療開始後1年以内)の女性に対し、フォーカスグループインタビューを行った。女性たちのストレスは、「治療の成果としての妊娠」と「妊娠を待ち望む生活」の不確かさとして表され、1)妊娠成立のプロセスとからだの仕組み2)治療に関する最新の情報3)日常の生活行動が妊娠成立に与える影響4)同じ仲間・経験者の話へのニーズがあった。研究への応募者が少なく、募集自体が困難であったことや、グループインタビューへの参加者にはプライバシーへの懸念、仲間は欲しくても仲間の妊娠を知った時の動揺や悲しみとそのように感じることへの罪悪感など今以上に心理的ストレスを増す懸念があることがわかった。グループアプローチを用いた介入研究の難しさが明確になり、本研究では個人で行えるアプローチ、プログラムを採用することにした。 介入プログラムの作成:情報提供とストレスマネジメント教育の考え方による教育プログラムを作成した。プログラムは、冊子(パンフレット)「あなたを独りぼっちにしないガイドブック-ストレスに負けない私づくり」(約40ページ)により不妊治療や生活面、心理社会面の情報の提供を行い、専用ノートによりストレスマネジメントのホームワークを実施するという内容である。冊子の執筆には、看護師、心理カウンセラー、社会福祉の専門家、不妊治療経験者らがあたり、フォーカスグループインタビュー参加協力者によるピアレビューを得た。次年度の課題はプログラムの実施と、今年度の成果をまとめ発表することである。
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