2006 Fiscal Year Annual Research Report
治療的コミュニケーション技術を教育するための「客観的感情表示システム」の作成
Project/Area Number |
15390680
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
谷岡 哲也 徳島大学, 医学部, 助教授 (90319997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 修一 徳島大学, 医学部, 教授 (80232768)
多田 敏子 徳島大学, 医学部, 教授 (30127857)
橋本 文子 徳島大学, 医学部, 講師 (80325290)
松下 恭子 徳島大学, 医学部, 講師 (10325293)
任 福継 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20264947)
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Keywords | 感情推定モデル / 脳波活動 / 感性 / コミュニケーション / ケアリング |
Research Abstract |
効果的な患者・看護者間のコミュニケーション(治療的コミュニケーション)は,患者が疾病の回復に向けて積極的な行動をとるための達成動機を高めるために重要である。しかしながら,看護者自身に生じる様々な感情を,看護者自身が客観的に把握することは非常に困難である。 したがって,本研究では脳波,音声,言語,表情などの情報を組み合わせて感情分析を行い,客観的に把握・表示することが目的であった。 その開発ステップとして,平成15年度に実験装置を構築した。平成16年度は脳波による感情推定モデルの検証実験を行った。平成17年度には治療的コミュニケーション技術の中でも特に重要な「共感的理解」の特性を同定するための実験を行い,研究成果を発表した。最終年度の平成18年度は,感情推定モデルを用いて「客観的感情表示システム」をシステム化するための案を作成し,試作したシステムで,学習者の表情から感情を認識しつつ学習をすすめる方法論を検証した。 「客観的感情表示システム」の考え方として,脳波,音声,言語,表情などの情報を組み合わせて,人間の感情認知をコンピューターに行わせ,それを客観的に表示するという新しい研究の方向性を示した。 研究の将来の展開として,学生および看護者のための治療的コミュニケーション技術教育をより効果的に実施する教育技術に発展させていきたい。
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Research Products
(7 results)