2003 Fiscal Year Annual Research Report
ADL対応型高齢者体操の実証的研究:呼吸筋・平衡機能、栄養状態およびQOLの評価
Project/Area Number |
15390686
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
會田 信子 東京女子医科大学, 看護学部・老年看護学, 講師 (80291863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小長谷 百絵 東京女子医科大学, 看護学部・老年看護学, 助教授 (10269293)
水野 敏子 東京女子医科大学, 看護学部・老年看護学, 教授 (10153305)
大久保 洋子 成蹊大学, 文学部, 教授 (10054347)
吉野 克樹 東京女子医科大学, 医学部・第一内科, 助教授 (50120085)
浅川 典子 東京女子医科大学, 看護学部・老年看護学, 講師 (00310251)
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Keywords | 高齢者 / ADL対応型高齢者体操 / QOL / 脊柱彎曲レベル / 呼吸機能 / 骨密度 / 重心動揺 / 歩行機能 |
Research Abstract |
■本年度の研究目的 1.様々な健康レベルの高齢者の年齢と脊柱彎曲レベルによって身体機能(呼吸機能、栄養状態、骨密度、筋力、平衡機能)とQOLにどのような特徴や相違があるかを明らかにし、それらの結果から、要援護高齢者(特に虚弱化が顕著な80歳以上)を中心とするADL高齢者体操の意義を確認し、よりよい体操のあり方を検討する。 2.養護老人ホームを利用する高齢者に対して、ADL対応型高齢者体操を8ヶ月間実施する。 3.ADL高齢者体操に参加している高齢者および参加していない高齢者の実施前・実施4ヶ月後・8ヶ月後の身体的・心理的データを測定する。 ■研究実施の経過 1)本学の倫理委員会において承認(受付番号411)されたのち、平成15年8月11日と13日に、養護老人ホーム(聖母ホーム、万世敬老園)の要援護高齢者と、配食サービスのボランティアをしている健康な高齢者を対象に、研究目的1を実施した。データ分析は10月頃に終わり、ADL対応型高齢者体操の意義を改めて確認できた。また、性差を考慮した集団療法のあり方が課題として残された。現在、呼吸管理学会誌に投稿準備中である。 2)平成15年8月8日より、聖母ホームにて週2回(月・木,9:30-10:15)のADL対応型高齢者体操を実施した。(研究目的2) 3)ADL対応型高齢者体操を実施するにあたり、実施前(H15年7月)・4ヶ月後(H15年11月)・8ヶ月後(H16年3月)に以下の身体的・心理的データを測定した。(詳しい測定方法は計画書を参照のこと) (1)呼吸機能:%肺活量、1秒率、機能的残気量位における最大吸気筋力、換気様式 (2)栄養状態:骨密度、Body Mass Index、体脂肪 (3)筋力:ピンチ力、握力、膝関節伸筋群と大腿四頭筋の徒手筋力 (4)歩行機能:自然歩幅、最大1歩幅、5メートル歩行速度、歩行の安定性 (5)平衡機能:重心動揺 (6)姿勢:脊柱彎曲レベル (7)QOL(インタビューにて実施) 現在、データを統計ソフトに入力し、分析している最中である。平成16年度中には冊子としてまとめる予定。
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