2004 Fiscal Year Annual Research Report
図們江圏の居民生活史にみる自然・社会環境の基礎的研究
Project/Area Number |
15401020
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上野 稔弘 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (10333907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿野 秀一 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (70154185)
宮本 毅 東北大学, 東北アジア研究センター, 助手 (90292309)
成澤 勝 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (00180539)
木島 明博 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50161451)
櫛谷 圭司 新潟大学, 工学部, 助教授 (00186389)
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Keywords | 図們江 / 民族 / 朝鮮 / 環境 / 水質 / 生物 / 文化 / 資源 |
Research Abstract |
平成16年度は前年度調査の結果を受け、引き続き補充的調査を行った。5月に柳田分担者が長春・延辺へ赴き、吉林省図書館での資料収集及び現地少数民族の言語に関する調査を行った。菅野(裕)分担者は7月下旬から9月上旬にかけて中央アジアにおいて沿海州から強制移住させられた朝鮮民族の言語状況などに関する調査を行い、また韓国精神文化研究院において韓国の研究者と情報交換を行った。10月には成澤研究分担者及び宮本・菅野(均)研究分担者等が延辺地区へ調査に赴き、それぞれ延辺地区の文化状況及び図們江流域の地質状況及び地理環境に関するデータ収集を行った。12月には櫛谷分担者が北京で少数民族の居住環境に関する資料収集を行った。また今年度は研究集会を二回開催した。7月の集会においては、菅野(裕)分担者が朝鮮民族の言語に関する報告を行った。平成17年2月に開催した研究集会はこの2年間の調査・研究の成果についての中間報告として位置付け、鹿野・菊地両分担者が図們江の水質状況に関する報告、木島分担者が図們江水棲生物の状況に関する報告、宮本・菅野(均)分担者らの実地調査時の計測データ視覚化に関する報告、櫛谷分担者が延辺地区の住環境に関する報告、そして上野研究代表が報告では図們江下流域の中朝ロ三カ国交界地域の開発の現況に関する報告を公開で行った。研究集会ではこれらの研究分担者相互の意見交換や参加者との質疑応答が行われると共に、最終年度における補足調査実施の必要性などを確認した。
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