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2004 Fiscal Year Annual Research Report

内蒙古草原地域の草地劣化と退耕還林政策に関する地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 15401030
Research InstitutionMiyagi University of Education

Principal Investigator

小金澤 孝昭  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70153517)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平吹 喜彦  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50143045)
西城 潔  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (00241513)
境田 清隆  東北大学, 大学院・環境科学研究科, 教授 (10133927)
関根 良平  東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助手 (90333781)
大月 義徳  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00272013)
Keywords内モンゴル自治区 / 退耕還林政策 / 禁牧政策 / 農民層分解 / 土地利用劣化 / ガリー / 観光農家民宿 / 屋敷林
Research Abstract

本研究は、昨年に引き続いて、内蒙古師範大学地理科学院の協力を得て、内モンゴル自治区武川県ならびに四子王旗の農村地域ならびに牧畜地域を事例に調査研究を行った。
土地利用グループは、6月と8月に武川県ならびに四子王旗の地域での土地利用状況と、退耕還林政策による農民・僕民への影響調査を行った。武川県大豆輔・五福号村の農村調査では、昨年来農民たちが退耕還林政策を受けて土地利用型農業から土地集約的な農業へ転換しつつあり、乳牛や豚などの大型家畜の導入が顕著となってきた。また退耕還林政策による集落移転も進み、条件不利地域からの集団移転による集合住宅建設が大豆輔にも建設されている。このように、眼に見える形で退耕還林政策が姿を現してきた。今年の新規調査地域として、四子王旗の草原地域を取り上げた。この地域では、禁牧政策の影響を受け、禁牧対象家畜以外の乳牛の導入や観光ゲルの設置による農家民宿の推進などが見られるが、他方で禁牧政策が取られていない地域への家畜の移動などによる対応も見られた。草原地域も退耕還林政策の影響を受け変化し始めている。この点は次年度の研究テーマである。
地形グループは、8月に実態調査を行い、農村地域の従来からの微地形の変化の測定を続け、農業的土地利用の変化と地形の変化に関する基礎的データの収集に努めている。五福号村周辺のガリーの調査では、その地形的特徴が明らかになってきている。今年は、調査地域を拡大して調査を行った。
植生・気候グループでは、気候グループが6月に調査を行い、自動観測装置の設置を行い、気象データの継続的収集を可能にした。定期的に内モンゴル師範大学地理科学院と連絡を取って、順調に気象データの収集を行っている。植生グループは、8月に実態調査を行い、五福号村の土地利用とりわけ、森林の活用状況について詳細な樹種調査を行った。次年度は調査地域を拡大し、この地域の樹種の特徴と平地林利用の特徴を検討する。
以上のように、本研究は、3つのグループの視点からテーマの分析を行っている。今年の成果は、2回の日本地理学会での研究報告と1回の東北大学環境科学センターでの報告にとどまり、論文発表にいたっていない。しかし、すでに2論文が投稿準備に入っている。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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