2003 Fiscal Year Annual Research Report
チベット難民における新しいエスニシティの形成に関する文化人類学的研究
Project/Area Number |
15401033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
煎本 孝 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50124227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 孝子 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (20293839)
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Keywords | チベット / 難民 / エスニシティ / アイデンティティ |
Research Abstract |
チベット亡命政府が誕生して40年以上が経過し、インド、ネパールなどにおけるチベット難民社会も3世代目を迎えるようになっている。本研究は、自然環境、生活環境、政治体制、隣接住民を異にする各地のチベット難民社会を対象に、第3世代に認められる新しいエスニシティ形成のメカニズムを文化人類学的視点から明らかにすることを目的とする。 本年度、研究代表者は平成15年8月にインド国ニューデリー経由でヒマラヤ山麓地帯西部のマナーリ周辺地域に行き、チベット難民社会においてフィールド調査を実施した。研究分担者は平成16年2月に、インド国南部のマイソールに行き、チベット難民社会においてフィールド調査を実施した。 研究代表者および研究分担者は、各チベット難民社会のフィールド調査にあたっては、地域の自然環境、難民社会の規模と生業形態、難民社会内の社会関係と組織化、隣接住民および地域社会との関係、世代ごとの伝統文化、宗教、言語に対する考え方とエスニシティの関係、日常生活における宗教実践の記録とエスニシティとの関係、祭りや儀礼の実施とエスニシティの関係、チベット人としてのエスニシティとアイデンティティなどについて、参与観察および詳細なインタビュー調査を行い、カメラ、VTR、テープレコーダにより記録、整理し、分析を行った。また、各チベット難民社会に関する文献および既存の資料の収集を行うと同時に、チベット難民社会に関する統計資料の収集を行った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 煎本 孝: "北方学と人類学"北方学会報. 10(発表予定). (2004)
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[Publications] Irimoto, Takashi: "Northern Studies and Anthropology"Northern Studies Association Bulletin. 10(発表予定). (2004)
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[Publications] Yamada, Takako: "Nature as the Quintessence of Sakha Shamanism Revived"Abstract Book of XV ICAES 2K3 "Humankind/Nature Interaction : Past, Present and Future,"Florence July5-12,2003. 1240 (2003)
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[Publications] Yamada, Takako: "Symbiosis with Nature : A Message for the Reconstructing of Sakha Ethnicity and Identity"Circumpolar Ethnicity and Identity, Senri Ethnological Studies. 66. 217-230 (2004)
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[Publications] 山田 孝子: "ラダック地方における現代化とシャマニズム実践の意味"北方学会報. 10(発表予定). (2004)
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[Publications] Yamada, Takako: "Modernization and Significance of Shamanism among the Ladakhi"Northern Studies Association Bulletin. 10(発表予定). (2004)
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[Publications] Irimoto, Takashi: "Senri Ethnological Reports"The Eternal Cycle. 308 (2004)