2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15402031
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
矢作 敏行 法政大学, 大学院イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (40230289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 孝 専修大学, 商学部, 教授 (70076933)
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Keywords | 小売国際化 / 流通近代化 / 中国国家重点育成企業 / 現地化 / 自由市場 |
Research Abstract |
研究期間の最終年度であり。現地調査は中国を中心に実施した。矢作は北京市周辺における日系小売企業(イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、セブン-イレブン)の現地化の実態調査を引き続き実施し、同時に中国国家重点育成企業政策の関連で北京の有力流通企業2社(北京物美、京客隆)の比較事例研究を行った。また日系小売企業のイオンの現地化プロセスでは青島を再度取り上げ、現地調査を通じてデータの更新・補強を行った。現地調査を継続する一方、過去の調査研究をまとめ、2007年3月一連の研究成果をおさめた単著『小売国際化プロセス-理論とケースで考える』(有斐閣、全385頁)を刊行することができた。これは日韓米欧の8社15現地法人企業の現地調査に基づく研究成果である。 関根は河北省唐山市を複数回訪問調査した。商業集積、家電流通、自由市場等を対象にした地域研究により、各種業態が同時発展を遂げる中国流通近代化プロセスを具体的に捉えて分析するのが目的である。これと並行して、前年度までの研究成果を公表する作業を進め、韓国百貨店論と韓国の光州市における流通近代化プロセスに関する2編の論文をまとめた。 その間、法政大学イノベーション・マネジメント研究センター内に設置した中国流通研究会を数回開催し、研究協力者や外部講師をまじえて、報告・討議を行った。当面、矢作が中国国家重点企業の事例研究、日系卸の経営知識移転、また関根の河北省現地調査、家電流通システム論を軸に、「中国流通論」に関する共著を刊行することを目標にしている。また関根は独自に韓国流通論に関する研究成果の公表を計画している。
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Research Products
(3 results)