2004 Fiscal Year Annual Research Report
「緑の福祉国家」の形成と展開:フィンランドの事例研究を中心に
Project/Area Number |
15402042
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
高橋 睦子 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (50320437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MERVIO M・M 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (00320440)
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Keywords | 福祉モデル / 緑の福祉モデル / フィンランド / エコロジー / 北欧型福祉国家 |
Research Abstract |
研究代表者・高橋は、平成16年5月27-28日に京都で同志社大学ビジネス研究科の長谷川治清教授(研究協力者)と本プロジェクトについて意見交換を行い、研究分担者Mervioとともに7月28日から9月14日の間に海外学術調査をフィンランドで実施し、フィンランドの福祉国家のジェンダー関連政策と環境政策の現状について調査した。高橋は、海外研究協力者Jorma Sipila教授(タンペレ大学総長)の助言を得つつ、福祉レジーム理論についてのフィンランドでの議論、フィンランドの福祉国家の主要政策課題とジェンダーの位置付け、緑の党(グリーン連合)の役割、家族政策の課題について資料収集と関係方面へのインタビューを行った。また、フィンランドにおけるジェンダー研究の最新の研究成果について、ヘルシンキ大学クリスティーナ女性研究所およびタンペレ大学女性研究学科において資料収集を行い、タンペレ大学のUlla Vuorela教授(社会人類学、ジェンダー研究)、Anneli Anttonen教授(社会政策、ジェンダー論)およびLiisa Rantalaiho名誉教授(労働社会学、ジェンダー論)から専門的知識の提供を得た。Mervioは8月28-30日にクオピオ大学で、社会・医療サービス経営におけるフィンランドと日本との比較研究に関する研究方法の選択肢と問題点について、同大学大学院行政経済学部Jari Vuori教授と意見交換を行った。12月10-13日にかけて高橋は在京のフィンランド文化研究所やEU代表部等を中心に研究資料・情報の収集を行い、平成17年1月から3月にかけてMervioと今年度得た資料と情報の分析を行った。
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Research Products
(2 results)