2004 Fiscal Year Annual Research Report
お金をめぐる子どもの生活世界の日中韓越比較研究:儒教文化圏の多様性と文化変容
Project/Area Number |
15402044
|
Research Institution | Maebashi Kyoai Gakuen College |
Principal Investigator |
山本 登志哉 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (60221660)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 登 大阪大学, 教育学部, 助教授 (00188038)
佐藤 達哉 立命館大学, 文学部, 助教授 (90215806)
伊藤 哲司 茨城大学, 人文科学部, 助教授 (70250975)
呉 宣児 共愛学園前橋国際大学, 講師 (90363308)
竹尾 和子 東京理科大学, 第一理学部, 講師 (30366421)
|
Keywords | 文化心理学 / 比較文化心理学 / 日中韓越 / 子どもとお金 / 自我発達 / 社会性発達 / 規範意識 / 親子関係 |
Research Abstract |
(1)調査 1.観察・インタビュー研究 本年度は8月8日〜19日まで中国北京及び吉林省延吉市にて日中韓越の共同研究者によって海外調査を行った。また10月28日〜11月4日には同じく四カ国の研究者が東京に集まり、東京調査を行った。 質問紙調査 9月にベトナムハノイにおいて小学生から高校生までを対象とする質問紙調査を行った。これは昨年度の大阪、済州、ソウル調査と同等のものである。 (2)学会発表など 国際心理学会(北京)、日本教育心理学会、発達心理学会において学会発表およびシンポジウムを企画した。また11月3日には東京において、日中韓越の共同研究者および「日本学術振興会・ボトムアップ人間関係論の構築」「子どものお金教育を考える会」との共催で、国際シンポジウム「お小遣いインタビューに見る子どもたちの生活世界:韓国・中国・ベトナムの研究者は日本の子どもたちをどう見たか」を開催した。 (3)理論形成 研究会の実施や日常的なメーリングリストのやりとりその他を通し、文化心理学と比較文化心理学の理論の両者を批判的に発展させ、新たな視点の元に統合することで本研究の理論的位置づけを明確にする作業を行ってきた。この理論は「差の文化心理学」と名付けられ、媒介概念の拡張や差のダイナミックな構造化として文化を見る視点を基盤に、それらに基づく「マルチボイス」「マルチメソッド」などの方法論を展開するものである。 なお、本研究の成果その他は常時以下に公表されている http://homepage2.nifty.com/ToYamamoto/homepage2/MandCframe.htm
|
Research Products
(3 results)