2005 Fiscal Year Annual Research Report
アジア圏学生のための科学技術日本語総合技能学習支援システム開発調査と評価研究
Project/Area Number |
15402048
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (40198479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 学 東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授 (60214079)
西原 明法 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (90114884)
小島 聡 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (00202060)
伊藤 克亘 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (30356472)
藤井 敦 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 助教授 (30302433)
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Keywords | 「あすなろ」 / 中国現地調査 / 遠隔教育 / マルチメディアコンテンツ / 総合技能学習 / 多言語機能 / 科学技術日本語 / 「なつめ」 |
Research Abstract |
日本語学習支援システム「あすなろ」を特にアジア地域を中心とした遠隔教育に資するために、その可能性を探る現地調査をおこない、ニーズを明らかにした上で、読解のみでなく総合技能学習を支援するシステムとして改良拡充することを目的としている。16年度にはこの目的達成のために以下のことを行った。 (1)現地調査:中国西安交通大学を訪問し、現地調査を行った。また西安交通大学教員4名来日により学習コンテンツの在り方を討議した。 (2)日本での調査:・ジョージア工科大学における科学技術日本語について担当教員と面談調査の結果、来年度短期留学のため初中級用科学技術日本語テキストを作成することになり、3月末に完成予定。 ・マレー工科大学予備教育における専門日本語教育の調査:科学技術日本語のニーズを確認した。(予備教育担当永川教授インタビュー調査)4月には仁科が同大学訪問調査予定 (3)遠隔日本語教育はインフラが整いつつある東工大とタイ間で、来年度4月からの講義の準備をすすめた。 (4「あすなろ」を読解支援システム専用とし、作文支援システム「なつめ」と分け、四技能を総合的に学習するシステムの整理を行った。昨年度から開始した共起表現、例文提示機能などに誤用データを加えて作文支援システム「なつめ」とし、新規に開発に取り組んだ。本年度は、誤用データ収集の方法、分析方法など基礎を重視し、中国語母語話者の誤用分析に関する研究論文を投稿した。 (4)多言語辞書では特にインドネシア語、マレー語の辞書項目の充実をはかり、日本語能力試験2級語彙は搭載した。中間言語としてEDR概念辞書IDを中核においた作成フォーマットにより作業を行った。 (5)マルチメディアコンテンツの開発 遠隔教育用のコンテンツとしてビデオ講義教材における文字と音声の提示に関する学習効果を検証した。 (6)前年度申請をし、今後も海外調査に基づいた科学技術日本語総合学習支援システムの開発を工学的面でもコンテンツの面でも継続する計画である。
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Research Products
(6 results)