2004 Fiscal Year Annual Research Report
オホーツク海における環境変動と海氷気候及び動態の機構解析
Project/Area Number |
15403008
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白澤 邦男 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50196622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 俊行 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (50091434)
兒玉 裕二 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (70186708)
深町 康 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (20250508)
池田 元美 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (50261227)
高橋 正征 高知大学, 大学院・黒潮圏海洋科学研究科, 教授 (50111357)
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Keywords | 海氷 / 季節海氷域 / オホーツク海 / サハリン / 北海道 / サロマ湖 / 氷厚計測 / 電磁誘導式氷厚計 |
Research Abstract |
平成16年度の研究実績 1.2004年10月下旬から11月上旬にサハリン北部の観測拠点であるチャイボを訪問し、継続観測中の自動気象観測装置の回収、再設置を行った。回収データは現在解析中である。 2.船舶搭載型電磁誘導式氷厚計をアメリカ沿岸警備隊砕氷艦「ヒーリー」に搭載して、チャクチ海海氷域で広域海氷厚分布測定を実施した。同じ季節海氷域であるオホーツク海の海氷変動と比較しながら解析を進めている。 3.オホーツク海の海氷海洋モデルを使い、1999-2000,2000-2001,2001-2002の3冬期における、海氷分布と移動のシミュレーションを行なった。その中で氷のトラジェクトリーを求め、氷の形成と変形の過程が、紋別沖で観測された氷の厚さを決める大事な要因になっていることを示した。 4.2004年3月に、北海道紋別沖において、2対の氷厚計とADCPの係留系の回収に成功し、良好なデータを取得することが出来た。これらのデータについては、現在解析中である。更に、2005年1月に、北海道紋別沖に同様の係留系2対を設置した。また、以前に北海道湧別沖で取得した同様のデータについて解析を行い、この海域での海氷厚の季節内変動が、オホーツク海南部の風系の違いによって、大きく異なることを明らかにした。 5.オホーツク海南部の観測拠点であるサロマ湖にて、海氷生成、発達過程における物理、生物現象を把握するための実験観測を実施した。また、電磁誘導式氷厚計をソリに載せて、サロマ湖の広域積雪・氷厚分布を測定した。現在データ解析中である。 6.結氷期の北海道オホーツク海沿岸域で短波海洋レーダや衛星からのデータ収集、巡視船「そうや」に搭載した電磁誘導式氷厚計による沿岸域広域海氷厚分布測定、漂流ブイを投入して、沿岸域の流氷動態の観測を実施中である。 7.サハリン・チャイボ湾の最大積雪・氷厚期間中の3月下旬に、同地を訪問し、電磁誘導式氷厚計にて広域積雪・海氷厚分布測定を実施する予定である。
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Research Products
(22 results)