2004 Fiscal Year Annual Research Report
未利用生物発光システムおよび新規蛍光タンパク資源の探索と生体分子プローブ化
Project/Area Number |
15404009
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
丹羽 治樹 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (20135297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 誉 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20238380)
牧 昌次郎 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (20266349)
近江谷 克裕 産業技術総合研究所, 人間系特別研究体, グループ長 (20223951)
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Keywords | 生物発光 / 発光ゴカイ / Odontosyllis / Latia / ルシフェリン / ルシフェラーゼ / 分離 / 抽出 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き新規生物発光系についてルシフェリンの探索研究を進めた。先にこの発光ゴカイの発光系はルシフェリン-ルシフェラーゼ反応を示し、ルシフェリンはメタノール抽出できることが判明したことから、昨年同様、米国California州San Diego市Mission湾に棲息する発光ゴカイ(Odontosyllis phosphorea)を採集した。採集した試料はただちにドライアイスで凍結した後、freeze-dry処理した。この乾燥発光ゴカイ試料をメタノール抽出した。一方freeze-dryした発光ゴカイを10mM炭酸アンモニウムと共にhomogenizeし、遠心分離して粗ルシフェラーゼ溶液を得た。ついでにルシフェリン-ルシフェラーゼ反応を指標にして予備試験的にルシフェリンの単離を試みた結果、HPLCで単一のピークをあたえる分離条件を確立することが出来た。ただしサンプル量が十分量でなかったため、構造確認には至っていない。次年度も採集を進め構造研究を進めたい。 一方ニュージーランド北島に棲息する淡水棲発光巻貝Latia neritoidesの生物発光系の分子基板研究の一環として、ルシフェラーゼに結合している発色団の構造決定を行なうため、当該生物試料の採集を行なった。ニュージーランド北島ハミルトン市南西50KmにあるPirongia山山麓を流れるNugtunui川にて約400gの生物試料の採集に成功した。サンプルはただちにドライアイスで凍結し、大学に運搬した。現在、採集したLita生物試料からルシフェラーゼの抽出・単離を進めている。
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Research Products
(7 results)