2003 Fiscal Year Annual Research Report

地盤調査技術基準の国際化と地盤の地域特性に関する研究

Research Project

Project/Area Number	15404012
Research Institution	Hokkaido University
Principal Investigator	澁谷啓北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00206153)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	田中政典独立行政法人, 港湾空港技術研究所・地盤構造部, 主任研究員福田文彦北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80241355) 渡部要一独立行政法人, 港湾空港技術研究所・地盤構造部, 室長
Keywords	海外調査 / 土質 / データベース / ピサの斜塔 / 遺跡 / 保存 / 表面波探査 / サンプリング
Research Abstract	欧州基準化委員会で地盤調査の基準化が図られようとしている。地盤調査方法についても詳細に定められようとしているが,我が国の地盤調査方法とは大きく異なっているのが現状である。また,ヨーロッパの多くの地盤は氷河の影響を受けた地盤であり,我が国のような火山の影響を受けている地盤とは生成過程も大きく異なっている。このような生成過程の異なる地盤に対して共通の地盤調査方法および試験が適用できるのか大きな問題であると考えられる。そもそも地盤の工学的特性は,ローカリティーに富んでいる。したがって,我が国と他のアジア諸国においても同様な問題が潜在している。このため,本研究では世界の代表的な軟弱粘土地盤において我国の方式と現地の方式による地盤調査を行い,両者の地盤調査方法の相違と共通性を明確に把握し,我が国の地盤調査技術の国際的な位置づけを明らかにすることを目的としている。今(初)年度は、9月にイタリアのトリノ工科大学と共同で、イタリアピサ市にある有名なピサの斜塔の地盤調査を実施した。斜塔の基礎粘土地盤の工学的性質を解明し沈下のメカニズムを明らかにするために、表面波探査を実施して基礎地盤のせん断弾性変形係数分布を明らかにした。同時に、コーン貫入試験、ダイラトメータ試験、等の各種原位置試験、さらには粘土試料のサンプリングを実施した。この海外地盤調査における機材の運搬、土試料の空輸、等のために研究費を使った。その後、9月から3月にかけて、わが国とイタリアの両国でそれぞれ各種の土質試験(強度および変形試験)を実施した。来年度は、これらの研究成果を比較検討する目的で、イタリアのトリノにおいて当該研究の枠組みの中で、国際ワークショップを開催する予定である。

Research Products

(6 results)

All Other

All Publications (6 results)

[Publications] Shibuya, S., Tamrakar, S.B., Manakul, W.: "Geotechnical hazards in Bangkok - present and future, Lowland Technology International"International, International Association of Lowland Technology. Vol.5,No.1. 1-13 (2003)
[Publications] Shibuya, S., Tamrakar, S.B.: "Engineering properties of Bangkok clay"Characterisation and Engineering Properties of Natural Soils(Tan T.S. et al. edns). Vol.1. 645-692 (2003)
[Publications] Li, D.J., Shibuya, S., Mitachi, T., Kawaguchi, T.: "Judging fabric bonding of natural sedimentary clay"Proc.of 3rd International Symposium on Deformation Characteristics of Geomaterials (Di Benedetto H. et al. edns). Vol.1. 203-209 (2003)
[Publications] Shibuya, S., Mitachi, T., Kawaguchi, T., Ogasawara, H.: "Judging fabric bonding of natural sedimentary clay"Proc.of 3rd International Symposium on Deformation Characteristics of Geomaterials (Di Benedetto H. et al. edns). Vol.1. 475-478 (2003)
[Publications] 李徳建, 澁谷哲, 三田地利之: "乱さない洪積粘土の三軸圧縮試験におけるベディングエラーの評価"土木学会北海道支部技術報告集. 第43号. 502-505 (2003)
[Publications] 佐藤信吾, 澁谷哲, 三田地利之, 川口貴之, 富田泰史: "正規圧密粘土の状態経路およびストレス・ダイレイタンシー関係"第38回地盤工学会研究発表会. (2003)

2003 Fiscal Year Annual Research Report

地盤調査技術基準の国際化と地盤の地域特性に関する研究

Principal Investigator

澁谷 啓 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00206153)

Research Products

[Publications] Shibuya, S., Tamrakar, S.B., Manakul, W.: "Geotechnical hazards in Bangkok - present and future, Lowland Technology International"International, International Association of Lowland Technology. Vol.5,No.1. 1-13 (2003)

[Publications] Shibuya, S., Tamrakar, S.B.: "Engineering properties of Bangkok clay"Characterisation and Engineering Properties of Natural Soils(Tan T.S. et al. edns). Vol.1. 645-692 (2003)

[Publications] Li, D.J., Shibuya, S., Mitachi, T., Kawaguchi, T.: "Judging fabric bonding of natural sedimentary clay"Proc.of 3rd International Symposium on Deformation Characteristics of Geomaterials (Di Benedetto H. et al. edns). Vol.1. 203-209 (2003)

[Publications] Shibuya, S., Mitachi, T., Kawaguchi, T., Ogasawara, H.: "Judging fabric bonding of natural sedimentary clay"Proc.of 3rd International Symposium on Deformation Characteristics of Geomaterials (Di Benedetto H. et al. edns). Vol.1. 475-478 (2003)

[Publications] 李徳建, 澁谷 哲, 三田地利之: "乱さない洪積粘土の三軸圧縮試験におけるベディングエラーの評価"土木学会北海道支部技術報告集. 第43号. 502-505 (2003)

[Publications] 佐藤信吾, 澁谷 哲, 三田地利之, 川口貴之, 富田泰史: "正規圧密粘土の状態経路およびストレス・ダイレイタンシー関係"第38回地盤工学会研究発表会. (2003)

澁谷啓北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00206153)

[Publications] 李徳建, 澁谷哲, 三田地利之: "乱さない洪積粘土の三軸圧縮試験におけるベディングエラーの評価"土木学会北海道支部技術報告集. 第43号. 502-505 (2003)

[Publications] 佐藤信吾, 澁谷哲, 三田地利之, 川口貴之, 富田泰史: "正規圧密粘土の状態経路およびストレス・ダイレイタンシー関係"第38回地盤工学会研究発表会. (2003)