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2005 Fiscal Year Annual Research Report

魚類ヒスタミン管理のための海外学術調査

Research Project

Project/Area Number 15405030
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

佐藤 実  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (70050680)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山口 敏康  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (90167700)
中野 俊樹  東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (10217797)
Keywords魚類 / ヒスタミン / ヒスタミン中毒 / アレルギー様食中毒 / ヒスタミンチェッカー / 衛生管理 / サバ科魚類 / HACCP
Research Abstract

本年度は世界最大の魚粉生産国で我が国への輸出も多い南アメリカ・ペルーに出向き、魚粉のヒスタミンの調査を実施した。調査拠点・カウンターパートとしてペルー・リマ・ラモリナ農科大学(Prof. Patricia Gil Kodaka)を選んだ。ペルー・リマ周辺で各種グレードの魚粉をサンプリングし、ヒスタミンの分析を行うと共に、大学関係者、魚粉製造関係者、分析担当者などにヒスタミンに関わる基礎知識とヒスタミンを通じた魚粉のヒスタミン分析の問題点・改良点などについて講演を行おうとした。
リマで見学した大手の魚粉工場では魚粉製造工程、魚粉品質評価法について詳細な説明を受けた。魚粉の品質評価が主にヒスタミンと脂質酸価(Acid value)で行われ、特にヒスタミン含量が重要であるとの説明があった。ヒスタミン濃度が500ppm以下の魚粉が最高級、500ppm1000ppmが上質、1000ppm以上が標準との等級分けがなされていた。分析担当者との懇談で原料のアンチョビー漁場までの距離が遠くなるとヒスタミン濃度が大きくなること、漁獲後の経過時間が長くなるとヒスタミン濃度が大きくなることより、近い漁場で、速やかに加工処理することが求められていることが紹介された。
ヒスタミン分析は従来のカラム分画、発色比色法で行われており、分析に多くの時間を費やしており、我々の方法に大きな関心を示した。持参してヒスタミンチェッカーで各種魚粉を分析したが、ほとんどが1000ppmを大きく超過し、魚粉のヒスタミン汚染が深刻との印象を持った。
ラモリナ農科大学でのヒスタミンに関する講演には大学関係者に加え、魚粉製造工場、分析機関などから大勢の受講者が集まり、立ち見がでるほどで、ヒスタミンへの関心がこれまでになく大きかった。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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