2004 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける赤色野鶏と在来鶏に関する系統進化学的・分子遺伝学的研究
Project/Area Number |
15405034
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
岡本 新 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70158814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河邊 弘太郎 鹿児島大学, 生命科学資源開発研究センター, 助手 (70295278)
前田 芳實 鹿児島大学, 農学部, 教授 (50041661)
下桐 猛 鹿児島大学, 農学部, 助手 (40315403)
樋口 広芳 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10111486)
竹中 修 京都大学, 大学院・理学研究科霊長類研究所, 教授 (00093261)
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Keywords | ヤケイ / 在来鶏 / 東南アジア / 亜種 / 分子遺伝学 / 集団遺伝学 / 外皮形質 / 家畜化 |
Research Abstract |
本研究課題は平成15年より3ヵ年の予定で,ヤケイと在来鶏間にみられる遺伝的関係を分子遺伝学的手法と外皮形質を遺伝標識とした集団遺伝学的解析および生態学的調査によって明らかにし,東南アジアにおけるニワトリの家畜化センターを特定するために実施される。 本年度は,約3週間の調査をタイ,ベトナムおよびバングラディッシュの3ヵ国において実施した。なお現地調査および試料収集にあってはカセサート大学(タイ),ハノイ動物園(ベトナム),IEBR(ベトナム)およびバングラディッシュ農科大学からの共同研究者の支援を頂いた。インドシナ半島においては,昨年より猛威をふるっている鳥インフルエンザが未だに根絶されておらず,本調査における行動はかなり制約を受けた。しかしながら,タイにおいては同病の発症がない南東部トラット県においてG.g.gallusの生息域および在来鶏との交流状況を調査した。さらにカセサート大学獣医学部に昨年度サンプリングし保存してあった血液試料の分析を行った。ベトナムにおいては赤色野鶏の2亜種の生息が確認されている北東部での調査計画を確認し,現在もIEBRの協力でサンプリングが継続中である。また,ハノイ動物園,IEBRおよび鹿児島大学農学部間において本調査に関する協定書を締結した。バングラデイッシュでは,北東部のインドとの国境一帯においてヤケイの生息状況および捕獲の可能性について,現地住民からの聴き取り調査を実施した。現在,平成17年度にむけて新たなサンプリング計画および解析手法について,各研究分担者がそれぞれ対象国の研究協力者と連絡をとりながら検討を続けている。
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