2003 Fiscal Year Annual Research Report
紀伊半島、グアム島、西インド諸島の神経風土病(パーキンソン痴呆)の疫学的研究調査
Project/Area Number |
15406034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
葛原 茂樹 三重大学, 医学部, 教授 (70111383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 有吾 三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (50242954)
小久保 康昌 三重大学, 医学部, 助手 (60263000)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / パーキンソン痴呆複合 / 神経難病 / 食生活 / 居住環境 / パーキンソニズム / 痴呆 |
Research Abstract |
次の各項目について、研究を行い、以下の結果を得た。 1.グアム島調査 平成15年11月8日から11日にかけて、グアム島を訪問した。グアム大学教授Dr. Craigと元NIHグアム研究支所研究員Dr. Chenの研究協力のもと、グアム大学で研究打ち合わせとセミナーを開催した。また、臨床疫学的な予備調査として11名のALS/PDC患者を診察した。グアム島では、ALS患者が激減していること、PDC患者はある程度発症しているが、発症年齢が高齢化していることがわかった。グアムのALSとPDCの臨床像は、紀伊半島のALS/PDCに酷似していた。 2.カリブ海仏領西インド諸島グアデループ島調査 現地の神経難病研究主任であるグアデループ大学のDr. D Caparros-Lefebvreが、急遽本国に帰国し、平成15年度は、調査を実施できなかったので研究期間を平成16年10月31日まで延長した。平成16年7月15日から24日にかけて、米国経由で仏領西インド諸島グアデループ島を訪問した。グアデループ島では、今秋以降の本格調査に先立ち、現地の気候、風土、食生活、生活習慣などの予備調査を行い、大学病院(Centre Hospitaller Universitaire ; CHU)を訪問した。現地は、熱帯地方特有の高温多湿の気候で、原生林が茂り、多種多様な果実が食用に供されていた。居住区は、本国フランスの影響で開発が進み、グアム島を彷彿とさせるものであった。帰国途上で、米国で同時期に開催されたThe 9th International Conference on Alzheimer's disease and Related Disordersに出席し、報告をおこなった。
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Research Products
(5 results)