2004 Fiscal Year Annual Research Report
紀伊半島、グアム島、西インド諸島の神経風土病(パーキンソン痴呆)の疫学的調査研究
Project/Area Number |
15406034
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
葛原 茂樹 三重大学, 医学部, 教授 (70111383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 有吾 三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (50242954)
小久保 康昌 三重大学, 医学部, 助手 (60263000)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / パーキンソン痴呆複合 / 神経難病 / 食生活 / 居住環境 / パーキンソニズム / 痴呆 |
Research Abstract |
1.カリブ海仏領西インド諸島グアデループ島調査 平成17年1月14日から23日にかけて、米国経由で仏領西インド諸島グアデループ島を再訪問した。現地では、グアデループ大学の神経内科部長であるDr.Annie Lannuzelの厚意のもと、3日間外来診察に立ち会い、現地のatypical parkinsonism症例17例を実際に診察した。グアデループ島のatypical parkinsonismの特徴は、(1)L-Dopaが無効のパーキンソン症状(2)痴呆や幻視を伴う、(3)起立性低血圧などの自律神経症状を伴う、(4)動作障害が強い割に、姿勢や歩行は良好、(5)ALS症状や家族歴がない、というものであることがわかった。また、現地では、sour-soupと呼ばれる土着の果物を常食し、発症との関連性が疑われるとのことであった。帰国途上にNew York Montefiore Medical Hospitalの平野朝雄教授を訪問し、グアム島とグアデループ島におけるatypical parkinsonismに関して、意見交換を行った。 2.グアム島調査 本年度は、現地調査は行わず、昨年度行った調査の際に記録したビデオテープを再検討し、臨床像の解析を行った。17年度は、秋にグアム島を再訪問し、16年度に診察した患者のその後の経過を追跡するとともに、グアム島で開催される米国NIH主催のALS/PDCシンポジウムに参加し研究成果を発表する予定である。
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Research Products
(5 results)