2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500021
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
野下 浩平 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60011706)
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Keywords | 探索アルゴリズム / 並列選択 / ゲーム / 局面表技法 / 計算量 |
Research Abstract |
巨大な探索空間をもつ人工知能的応用問題に対して,並列計算をふくむ高性能ハードウェアを生かした探索アルゴリズムの研究は非常に進歩し,従来解けなかった問題が解けるようになった.その基礎技術の一つに局面表技法がある.本研究の目的は,この局面表技法を中心にして,高能率で一般的な新しいデータ構造と探索法を開発し,理論的解析と応用例により新しい技法を評価するとともに,未解決問題の解決を試みることである. 本年度は,4年間の研究の初年度であり,次の諸点をとりあげた.探索の枠組として,深さ優先反復深化探索と最良優先反復深化探索の2つをとりあげ,個々の技法の解析,応用,評価のために,研究代表者が開発した確定局面技法を組み込んだ計算実験を行なった.この中であるガーベジコレクション技法を部分的に組み込んだが,本格的な評価と改良は次年度以後の課題である.もう一つの課題として,並列選択問題の並列比較回数を決定する問題をとりあげた.これまで研究代表者がえたいくつかの結果に対して,新プログラムによる検証を行い,さらに,局面表技法を中心とする計算実験を援用して,理論的結果をいくつか求めた.その他,小さいゲームの必勝法について部分的な結果をえた. なお,並列選択問題に関する結果の一部は,指導学生の修士研究としたが,結果全体の外部発表を準備中である.そのはか,関連研究結果を雑誌論文に発表した.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] K.Yanai, M.Shindo, K.Noshita: "A fast image-gathering system from the World-Wide Web using a PC cluster"Image and Vision Computing. 22, 1. 59-71 (2004)