2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500021
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
野下 浩平 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60011706)
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Keywords | 探索アルゴリズム / 局面表 / ヘックス / 必勝法 / ゲーム |
Research Abstract |
巨大な探索空間をもつ人工知能的応用問題に対して、高性能ハードウェアを生かした探索アルゴリズム研究は非常に進歩してきた。その基礎技術の一つに局面表技法がある。本研究の目的は、この局面表技法を中心にして、高能率で一般的な新しいデータ構造と探索法を開発し、理論的解析と応用例による新しい技法を評価するとともに、未解決問題の解決を試みるものである。 本年度は、4年間の研究の3年目にあたる継続研究として、局面表の一般的定式化、理論解析、特定の問題への応用を取り上げた。昨年度は、2000年にvan den Herikがあげたゲーム研究の未解決問題のうち、ヘックスに関する課題の一つを解決した。主要な結果は、必勝法を構成的に示す方法として、ユニオン連結という新しい概念を導入したことである。本年度は、その研究を継続して、ユニオン連結の概念の拡張とその応用を試みた。特に、ユニオン連結の概念に基づいたある種の一般的性質をまとめ、8×8の盤の必勝法を簡単化し整理して完全な証明という形で文書にまとめた。また、この方法によって別の初期局面に対する簡潔で新しい証明を求めることが可能になった。その結果のまとめは来年度に継続する。 なお、昨年度ワークショップで発表した論文を改良して国際雑誌論文に投稿して掲載された。そのほか、ある配置問題のランダム探索プログラムを作成し、複数のPCの連続運転による探索を実行しており、中間的な結果をえている。
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Research Products
(1 results)