2004 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス・ネットワーク社会におけるワンツーワン・マーケッティング基盤の研究
Project/Area Number |
15500030
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉田 健一 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (40344858)
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Keywords | データマイニング / スパム対策 / メモリ管理 |
Research Abstract |
研究の背景と目的 近年の高速インターネット環境の急速な整備、および携帯電話の急速な普及にともない、次世代ネットワーク社会の基盤技術の整備の重要性が高まっている。特に、このインターネットと携帯電話という2つの通信基盤が可能とする場所と時間を問わずにアクセス可能なユビキタス・ネットワークという新しい社会インフラを使った、新しい産業とそのための技術開発は極めて重要である。 本研究では、上記目的を達成するために、市場、特に個々のユーザの嗜好を分析するワンツーワン・マーケッティング技術の高度化が必須であると考え、ユビキタス・ネットワーク社会におけるワンツーワン・マーケッティング基盤の研究を目的とする。すなわち、何時・何処で、どのような人が、どのようなニーズを持っているかを、ネットワークを通してリアルタイムで解析する技術を研究している。 平成16年度の研究実績 昨年度(平成15年)Direct Mapped Cacheアーキテクチャを使った頻出データの高速検出アルゴリズムを実アプリ(スパムメイルの高速検出)に適用し、実用的な技術であるとの結果を得た。 今年度は、上記技術を発展させ、データが大規模になった場合に有効なメモリ管理の方法を開発した。開発したメモリ管理手法は従来に比べ1桁小さな記憶容量で従来手法と同程度の性能を得る事ができる。 上記成果は、より大規模なマーケッティングデータの解析を高速で行う事を可能とし、ユビキタス・ネットワーク社会におけるワンツーワン・マーケッティング基盤として重要なものである。またスパム対策自体もマーケッティング基盤技術として重要であり、既に実用的な結果も出ている。 今後、別アプリへの適用を試みる等、手法の高度化を計ると共に、セキュリティ技術への応用可能性などを探る。
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Research Products
(9 results)