2005 Fiscal Year Annual Research Report
SAN/NASを用いたSoC設計システム向け高信頼分散ストレージクラスタの研究
Project/Area Number |
15500046
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Research Institution | Tokyo Metroplitan University |
Principal Investigator |
福本 聡 首都大学東京, システムデザイン学部, 助教授 (50247590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 一彦 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (40232649)
新井 雅之 首都大学東京, システムデザイン学部, 助手 (10336521)
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Keywords | SAN / NAS / 並列システム / 分散システム / データ複製プロトコル / クォーラム / 非連携チェックポインティング / 連携チェックポインティング / SoC |
Research Abstract |
本研究の目的は,SAN/NASを用いたSoC(システムオンチップ)設計システム向け高信頼分散ストレージクラスタを実現するための,ディペンダブルコンピューティング技術を確立することである.そのための要素技術として,本年度は以下のような技術について検討した. 1 広域にSAN/NASが拡大した状況を考慮して,分散システムにおけるチェックポインティングの設定について検討した.特に,本年度においては,非連携チェックポインティングとロギングを併用する手法を取り上げ,そのオーバヘッドを解析するためのモデルを構築し,最適チェックポイント間隔を陽に導出した.さらに,具体的なシステムとして並列分散論理回路シミュレータを実装し,その実行結果を基に提案モデルの実効性を示した. 2 分散ストレージクラスタにおけるSoCの多世代IPバージョン管理を最終目的として,多世代データ保持のためのデータ複製プロトコルに関する基礎的な検討をおこなった.データ複製配置手法では,データの書き込みと読み込みにおけるオーバヘッドバランスの調整を目的とした種々のプロトコルが提案されている.しかしながら,それらのプロトコルではデータの過去のバージョン保持について明示的に考察されていない.ここでは,過去の多世代のバージョンに対する需要がある環境に,データ複製配置手法を導入する場合の"多世代保持プロトコル"を提案した. 3 高信頼通信システムを実現するため,畳込み符号による高信頼化ファイル転送手法について検討した.ここでは,生成行列の要素を有限体上の元とした(n, k, m)畳込み符号を再送方式と組合わせたHybrid ARQ手法について検討し,送信されるバケット数および送信回数についてシミュレーションによって評価した.
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Research Products
(7 results)