2005 Fiscal Year Annual Research Report
セルラ移動体通信システム設計・評価のための統一的解法
Project/Area Number |
15500047
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
飯村 清明 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (50112470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 久志 首都大学東京, システムデザイン学部, 准教授 (60231677)
會田 雅樹 首都大学東京, システムデザイン学部, 准教授 (60404935)
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Keywords | セルラシステム / トラヒック / 呼損率 |
Research Abstract |
1.Light traffic approachによるシステム設計手法の有効性確認 セルラ移動体通信システムの設計・評価手法として提案してきた'light traffic approach'を用いて,優先権のある客を含むシステムモデルについて呼損率の評価を行ない,厳密解との詳細比較を行った.その結果,優先権の扱いが異なるいくつかのモデルにおいて,一般的なトラヒック条件下であっても同アプローチが有効であり.実システムの設計のための統一的なアプローチとなりうることを確認した. 2.ユーザの移動特性を考慮したシステム設計手法の検討 セルラ移動体通信システムにおけるユーザの移動特性に着目し,一般的にユーザ密度が高い(混雑している)場合にユーザの移動速度が低下する効果を考慮した設計法を検討した.ユーザの移動特性については実環境の状況により様々なパターンとなりうることや観測によるパターンの推定が難しいことから,統一的なモデル化が困難である.これまで,ユーザ密度の増加に対して特定の規則でユーザ移動速度が低下するモデルについて,システム設計法が論じられてきたが,現実のユーザ移動特性が未知であるため現実的な応用は困難であった.今回,ユーザ密度の増加に対してユーザ移動速度が減少するという一般的な条件の下で,確率順序を用いたアプローチを採用することにより,単純な設計法によって安全側のシステム設計が可能であることを示した.
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Research Products
(11 results)