2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500062
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
田村 直良 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (20179906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 敏行 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (30234991)
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Keywords | 点字楽譜 / MusicXML / 五線譜 / XSLT / DOM / JAVA / 視覚障害者 / 楽譜点訳 |
Research Abstract |
本年度では、点字楽譜作成支援システムにおいて、(1)五線譜から点字楽譜へ、(2)点字楽譜から五線譜へと、それぞれの方向の変換をサブタスクとして検討し、以下の実績をあげた。 (1)ネットワーク環境で楽譜情報を扱うために、MusicXMLと呼ばれる楽譜記述言語が提案されている。一方、視覚障害者の音楽活動のための楽譜点訳は、点字楽譜の表記法に関する専門的な知識を必要とするため、少数のボランティアが手作業で行っているのが現状である。本サブタスクで作成された試作システムは、インターネット環境で公開するためにJAVA言語で書かれ、MusicXMLで表現された楽譜の音楽情報から、XSLTとDOMを併用した構文解析により、点字楽譜の文法に対応した木構造を生成し点訳を行っている。 試作システムはユーザインターフェースを受け持つクライアント部と変換を行うサーバ部からなる。ユーザは、まず、市販の楽譜読み取りソフト等によりスキャナで読み込んだ五線譜からMusicXMLの形式に変換された楽譜ファイルを作成する。続いて、インターネット上に公開されたページを呼び出し、楽譜ファイルを指定すると、点訳サーバが楽譜を点字楽譜に変換し、結果を返す。 システムは、暫定的に公開されている。(URL http://gotoh-lab.jks.ynu.ac.jp/braille_music/) (2)MusicXMLは、五線譜による楽譜を電子的に扱うための形式として標準になりつつある。本サブタスクでは、視覚障害者に点字楽譜を提供する楽譜点訳者を支援するため、手作業で点訳された点字楽譜を解析しMusicXMLによる五線譜に変換することにより点訳作業の検証を行うためのシステムを、構文解析手法による解析エンジンとMusicXML形式への出力機構で実現した。 研究成果は、電子情報通信学会福祉情報工学研究会、情報処理学会音楽情報科学研究会で発表された。
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Research Products
(2 results)