2004 Fiscal Year Annual Research Report
ワークフロートランザクションの一貫性と隔離性に関する研究
Project/Area Number |
15500079
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
徐 海燕 福岡工業大学, 情報工学部, 教授 (80226373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
史 一華 西南学院大学, 商学部, 教授 (90249623)
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Keywords | データベース / Webサービス / ワークフロー / トランザクション / 一貫性 / 隔離性 / 制御法 / 並行実行 |
Research Abstract |
本年度では、主に通常のワークフローにおける一貫性と隔離性に対する研究と、Webサービスの連携を記述するフローにおける一貫性と隔離性に対する研究という二つの部分に分けて研究を行っていた。さらに、WEBサービス技術による広域的な仮想学習環境の実現についても研究行っていた。次では、それぞれの部分に対して報告する。 1)同じあるいは異なるワークフローを複数個、並行して実行させるときに生じるワークフローの記述と制御に関わる問題について検討する。本研究では、満たすべき条件をデータベースのアサーション機能によって保証する条件保持制御法を導入し、それがデータの値の変化に対応して各トランザクションの隔離性を保証できることを示す。さらに、条件保持制御法において生じうるすくみ問題に対して、並行実行を意識したワークフロー記述の設計基準を与えた。 2)Webサービスの普及に伴って、インターネット上に公開された様々なWebサービスを構成部品として利用し、企業の情報システムを組み立てるという時代が到来する。このため、各々のトランザクションの並行実行が互いに与えうる影響について検討する必要がある。本研究では、Webサービスの連携であるワークフローについて検討を行っている。具体的には、単独で実行された各インスタンスが満たさなければならない性質を一貫性、並行実行時に同じ性質を満たすための性質を隔離性と定義し、隔離性を保証するためのACID属性よりも緩められた条件を提案した。BPEL4WSのようなフローエンジンが他のサービスを呼び出す場合において、隔離性の実現法についても提案している。 3)現在のWEBベースのe-Learningシステムの多くは、それぞれ独自なアーキテクチャを持っているため、システム間の学習情報や機能の共有は極めて困難である。本研究では、WEBサービス技術による広域的な仮想学習環境の実現方法について提案し、プロトタイプシステムを開発している。
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Research Products
(3 results)