2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15500105
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
木村 春彦 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (60141371)
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Keywords | 赤外線センサ / ペットロボット / 飼い主判別 / 感情認識 / 顔の同定 / 人物計数 / 推論の高速化 |
Research Abstract |
本研究で明らかにしたことは、以下の機能の実現である。これらの機能を申請者がこれまで開発してきた独居老人介護システムに追加した。 (1)人体輻射熱を感知する赤外線センサユニットを各部屋に1台づつ設置し、各部屋毎に、入室時刻と滞在時間を記録し、データマイニングと推論を用いて、ふるまい認知と体調の異変を自動検知できるようにした。 (2)人間の心を癒すペットロボットに注目し、圧力型触覚センサが内蔵されたペットロボットを対象に心の癒し効果を促進させるための、飼い主判別の手法を開発した。また、ゼロデータの概念を導入し、飼い主判別の認知度を向上させた。 (3)ペットロボットを導入し、ペットロボットを撫でながら音声入力をしてもらうことにより、不特定話者の感情認識を行うシステムを開発した。また、不特定話者の感情認識が30%以上向上したことを実験により示した。 (4)模擬育種法を用いて、顔の同定支援システムを開発した。これは、独居老人宅へ訪れるケアマネージャー、介護ヘルパー、身内等の確認に利用できる。 (5)赤外線センサと推論技術を用いた知的人物計数システムのプロトタイプを開発した。これは精度の高い人物計数の実現のみならず、従来のテレビカメラによる画像処理では不可能であった暗い部屋の人物計数、人物の移動方向、性別、大人/子供の識別、外形やふるまいの特徴が判別できる。 (6)ふるまいを認知するための原動力となる推論の高速化手法を開発した。
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Research Products
(28 results)