2005 Fiscal Year Annual Research Report
カラーヒストグラム空間を用いたカラー画像の特徴抽出法とその応用に関する研究
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15500114
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大恵 俊一郎 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 教授 (10035636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 雅彦 徳島大学, 高度情報化基盤センター, 講師 (00274259)
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Keywords | テクスチャ領域分割 / テクスチャエッジ / 逆光補正 / 頻度画像 / マルチスペクトル / 欠陥検出 |
Research Abstract |
複数枚のカラー画像から抽出したカラー濃度値の出現頻度は平面部分や緩やかな局面部分はその色の出現回数が多く,色と色の境界であるエッジ部分の色はその出現回数が少ないという性質を持っている。そこで,カラーヒストグラム空間上で,カラー画像の各画素のカラー値をその出現回数で置き換えた画像を用いることにより,様々な画像処理を行うことができる。本研究はこの性質を用いたカラー画像の特徴抽出法とその応用技術の開発を目的としている。 17年度には,これまでの研究を踏まえて次の研究を行った。 (1)カラーテクスチャ画像の高精度領域分割法の開発 カラーテクスチャ画像の高精度な領域分割にはテクスチャエッジを正確に検出する必要がある。本研究はエッジが存在する小領域の中からカラーヒストグラム特徴を用いて正確にテクスチャエッジを検出する手法を開発したものである。本手法は,最適なテクスチャエッジが検出されると小領域内に含まれる色数が最大になるという性質を適用している。 (2)ディジタルカメラ画像の露出補正法の開発 逆光下で撮影されたディジタル画像や極端に明るい部分と暗い部分が存在するディジタル画像を実際に人間が見えるような画像に補正する技術を開発したものである。本手法は,撮影された1枚の画像から,明るさの異なる1枚の画像を自動的に作成し,この2枚の頻度情報を用いて画像の露出補正を行うもので,現在,特許出願中である。 (3)マルチスペクトル分光器を用いた内部欠陥の検出法の開発 光を周波数分解したマルチスペクトルは従来のRGB情報では得られなかったカラー特徴を得ることができる。 本研究は,このマルチスペクトル特徴に対し,我々が開発した頻度情報適用して,見付け難い欠陥を検出する手法を開発したものである。
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Research Products
(5 results)