2005 Fiscal Year Annual Research Report
分散視覚認識エージェントの総合に基づく親和的情報空間の展開
Project/Area Number |
15500115
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
渡邊 睦 鹿児島大学, 工学部, 教授 (50325768)
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Keywords | 分散協調視覚認識 / 動画像処理 / 3次元画像処理 / ロボットビジョン / 物体認識 / マンマシン・インタフェース / 自律移動ロボット / 状況認識 |
Research Abstract |
親和的情報空間の自動構築・保持・更新に関わる分散視覚処理モジュールとして、平成17年度は平成15・16年度に構築した環境内移動人物追跡・認識エージェント、3次元物体認識エージェント、移動物体検出・追跡エージェント、対話型コミュニケーションエージェント等のプロトタイプ試作の発展的改良を行い、 Visual C++で記述されたソフトウェアモジュールとして、PCを統合したシステム上に実装した。さらに、鹿児島大学工学部情報工学科の実験室内(天井部、 PC前・上)に設置したカメラ群、および平成15年度に購入した自律移動ロボット上の無線カメラから得られる映像シーンを用いて性能評価実験を行った。 このシステム構築の一環として、シーン中で随時測定した明度・色相ヒストグラムに混合分布モデルを当て嵌め統計的パラメータ推定を行った結果に基づくシーンの自動領域分割・状態変化の自動認識技術、移動人物追跡処理により逐次得られる複数の特徴量を基にベイジアンネットワークの枠組みを用いて統合認識することによる分散協調型人物認識技術を用いた人物認証結果に、時系列フィルタリング処理を施すことによる認証制度向上方式、天井カメラ映像に適応的マルチテンプレート照合を行うことによる移動物体追跡技術に、追跡状態自動認識機能を組み込むことによる追跡性能向上方式、目領域画像処理による瞬目度・半閉目自動計測結果を用いた人物疲労度自動認識技術、明度情報とテクスチャ情報各々の分析結果を統合することによる適応的自動領域分割技術を各々開発し、複数の人物が存在する屋内シーンにおける実験により有効性を確認した。 以上の研究成果を、技術論文(英文誌)1編、国内シンポジウム(全文査読付)発表1編、研究会発表3編、部門講演会発表2編(うち1編は基調講演)に纏め、公表を行った。また査読付技術論文4編の投稿を行っている。
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