メッセージストリームを用いたネットワークコミュニティの構成・運用方法に関する研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15500158
• Research Institution: Ritsumeikan University
• Principal Investigator: 川越 恭二 立命館大学, 理工学部, 教授 (40298724)
• Keywords: メッセージストリーム / データストリーム / ネットワークサービス / コミュニティ工学 / 構築運営方法論 / 問い合わせ技術 / フィルタリング

Research Abstract

健全なネットワーク情報社会を実現するためには,ネットワーク利用者が安心して自由に参加でき,必要な情報を瞬時に入手できるネットワークコミュニティの構築が不可欠である.しかし,このためには,ネットワークコミュニティを運営管理するコミュニティ管理者の負担が膨大となるという問題がある.そこで,本研究では,メッセージ流(メッセージストリーム)から特定のネットワークコミュニティに有用な情報のみをフィルタリングし活用することで,自動的にコミュニティの管理運営を行うことができる方法を開発している.本方法により,コミュニティへの参加者は自分の興味ある情報が自動的に入手できまた関心が同じ利用者のみを自動的に選択してコミュニケーションが可能となる.
本研究では,1)メッセージ流を制御するためのメッセージストリーム制御方法の開発を行っている.特に,メッセージ流の中から要求されたメッセージを随時抽出する効率的なメッセージフィルタリング方法,およびメッセージフィルタリング機能に対して必要なメッセージが到着したときにそのメッセージを要求する効率的なメッセージ問合せ方法を開発中である.今年度はデータストリーミング技術,モバイルエージェント技術およびイベントDB技術に基づく効率的方法を開発しシミュレーションによる評価を行った.また,2)メッセージ流の制御をネットワークコミュニティ構築管理運営の視点から処理要求を行うコミュニティ操作方法とコミュニティ管理方法を開発中である.今年度は,すでに提案済みのコミュニティ構築運営方法論JEGLOを見直し,洗練化を行いメッセージ流制御の具体的方法を導出し一次評価を行った.さらに,今年度はメッセージ流を実現するために重要なデータストリーム技術に関する調査分析を実施した.