2005 Fiscal Year Annual Research Report
一次求心性Aβ線維のイオンチャネル発現異常が神経障害性疼痛発生に与える影響
Project/Area Number |
15500255
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
横山 茂 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (00210633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 和夫 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (60231130)
東田 陽博 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (30093066)
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Keywords | 膜電位依存性カリウムチャネル / Kv1.1 / Kv1.2 |
Research Abstract |
1.坐骨神経を結紮し20日後の腰部脊髄後根神経節ニューロンの細胞体でKv1.1およびKv1.2の免疫反応性の低下が認められた。Kv1.1、Kv1.2チャネルの主な生理的役割は、筋および皮膚に分布する非侵害性感覚受容ニューロンにおける活動電位の大きさ、頻度、伝播等の調節であるいう前年度までの結論に加えて、神経損傷後にこれらのチャネルの発現低下が、痛覚過敏、アロディニアで観察される過剰な膜興奮性の一因である可能性が示唆された。 2.成体ラットの脊髄後根神経節を露出し、ハミルトンシリンジを用いてトランスフェクション試薬と混合したGFP(Green fluorescent protein)発現プラスミドを注入した。約3日後に、坐骨神経本幹、脊髄後根神経節の神経細胞体内に蛍光を認められたことから、in vivoにおいて遺伝子導入が可能であることが示唆された。坐骨神経切断端で誘導されるcDNAクローンの候補を無作為に148個拾った。52クローンは既知の配列と相同性を示さなかった。45クローンは既知の分泌タンパク、細胞外マトリックスタンパク等と高い相同性を示した。繰り返し出現したクローンが51個あった。 3.今後は、上記3で得られたcDNAクローンの発現実験を行い、脊髄後根神経節ニューロンの培養細胞系でKvチャネルの発現低下作用が観られるかどうか検討する。同時に2の方法に基づいてin vitroでも遺伝子導入を行い、同様の作用があるかどうか調べる。
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Research Products
(4 results)