2004 Fiscal Year Annual Research Report
培養血管内皮細胞・生体血管における乱流性シェアストレス応答遺伝子の解析
Project/Area Number |
15500323
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Research Institution | Saitama medical school |
Principal Investigator |
大浦 紀彦 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40322424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市岡 滋 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (60306272)
工藤 聡 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (80255116)
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Keywords | DNA マイクロアレー / シェアストレス / 乱流 / 血管内皮細胞 / シェアストレス応答遺伝子 |
Research Abstract |
HCAECsをガラス板上に培養し、平行平板型の流れ負荷装置よって層流・乱流をシェアストレスを24時間負荷した。細胞からtotal RNAを抽出し、cDNAを合成し、ビオチン標識化し、逆転写後cRNAを合成した。最後にAffymetrix社のHuGeneFLアレイを用いて解析をおこなった。 細胞に回転円錐型流れ負荷装置で乱流性シェアストレスを24時間作用させた群と1.5dyne/cm^2層流負荷群とを比較し、発現が2倍以上に増加したもの、および50%に減少したものを解析した。 乱流性シェアストレスに反応する遺伝子の中には線溶活性と細胞外マトリックスの分解作用を持つプラスミノーゲン・アクチベータuPA、tPA、そのインヒビターであるPAI-1、平滑筋収縮装飾刺激作用のあるEndothlin-1、細胞増殖因子のTGF-β、細胞外マトリックスのcollagen typeIV、血管発生に関わるEphrin A1などの遺伝子が含まれていた。 tPA, uPA蛋白の分泌およびmRNA発現は乱流で増加し、層流で減少した。一方インヒビターであるPAI-1は層流で増加し、乱流により初期に増加した後、減少する傾向が認められた。 DNAマイクロアレー解析により乱流性シェアストレスに反応する多数の内皮遺伝子を同定した。その中には血管のリモデリングに関与する遺伝子が多く含まれていた。本年までに得られた乱流性シェアストレス応答遺伝子についてのデータについて公表した。
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Research Products
(3 results)