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2004 Fiscal Year Annual Research Report

温度勾配を有する固体壁上でのレジオネラ属菌のバイオフィルム形成機構の解明

Research Project

Project/Area Number 15500337
Research InstitutionOita National College of Technology

Principal Investigator

小西 忠司  大分工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (00225468)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山城 哲  大分大学, 総合科学研究支援センター, 助教授 (00244335)
小出 道夫  琉球大学, 大学院・医学研究科感染病態制御学講座, 助手 (40234679)
Keywordsバイオフィルム / レジオネラ症 / 温度勾配 / BCYE / L.pneumophila
Research Abstract

本研究は,循環式浴槽等の人工水環境におけるレジオネラ属菌のバイオフィルム形成機構を解明して,レジオネラ症の感染防止対策を提言することを目的としている.実験に用いた菌株は,L.pneumophilaの標準株と臨床分離株であり,BCYEα液体および固形培地を用いた.以下の結論が得られた.(1)In-situでバイオフィルム形成過程が観察できるマイクロスコープ付インキュベーターシステムおよび高精度温度勾配インキュベーターシステム(温度変動±0.1℃,標準温度計との誤差±0.2℃,使用温度範囲-25℃〜+150℃)を開発した.(2)BCYEα液体培地では35〜42.5℃の温度範囲で気液界面にバイオフィルムが形成された.バイオフィルムの強度および試験管壁からの剥離のし易さは温度によって異なる.(3)液体培地にレジオネラを接種してから25hrs後にバイオフィルムが形成され70hrs後に固体壁から脱落をした.循環式浴槽等の人工水環境で固体壁から脱落したバイオフィルムが配管内の水流に乗ってシャワー等のエアロゾル発生源となる可能性がある.(4)菌形態は約37℃でRodからFilamentousへの変化が開始して約43℃で最大菌長に達する.最大菌長はATCC110mm,沖縄70mm,長崎90mmである.生存率と温度の関係を調べたところ,生存率が100%になる温度は全ての菌株で43.1℃以下であり,また生存率が0%になる温度は,ATCC33152で44.1℃,沖縄と長崎で44.5℃であった.(5)BCYEα固形培地と液体培地における菌長を比較した結果,液体培地の方が長くなることがわかった.(6)配管の半径方向に温度分布が形成された場合,菌長の異なった不均質のバイオフィルムが形成されることが予想される.その結果抗菌剤などの浸透性に影響を与える可能性がある.

  • Research Products

    (4 results)

All 2005 2004

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] L.pneumophilaのバイオフィルム形成に与える培地および温度の影響2005

    • Author(s)
      小西忠司, 山城哲, 小出道夫, 西園晃
    • Journal Title

      日本細菌学雑誌 第60巻,第1号

      Pages: 65

  • [Journal Article] 液体および固形培地におけるL.pneumophilaのバイオフィルム形成に与える温度の影響2004

    • Author(s)
      小西忠司, 山城哲, 小出道夫, 西園晃
    • Journal Title

      日本生物工学会九州支部大会(第11回)講演要旨集

      Pages: 37

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 固体壁上におけるレジオネラ属菌のバイオフィルム形成機構に関する研究2004

    • Author(s)
      小西忠司, 山城哲, 小出道夫, 西園晃
    • Journal Title

      第16回バイオエンジニアリング

      Pages: 189-190

  • [Journal Article] レジオネラのバイオフィルム形成に及ぼす温度の影響2004

    • Author(s)
      小西忠司, 小出道夫, 山城哲, 西園晃
    • Journal Title

      日本生物工学会2004年大会講演論文集

      Pages: 206

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2013-07-24  

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