2004 Fiscal Year Annual Research Report
超音波検査用の新たなリアルタイムボディーマーカーの開発
Project/Area Number |
15500346
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小野 倫子 自治医科大学, 医学部, 助手 (40347993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 信行 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10245053)
伊東 紘一 自治医科大学, 医学部, 教授 (60095007)
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Keywords | 超音波 / 三次元表示 / ボディーマーク / 探触子 / 磁場センサ |
Research Abstract |
超音波検査で表示される臓器の認識法は、本邦で多く行われているボディーマーク、アメリカでよく行われる略字を画像内に追記する方法が一般的である。しかし、両手法とも短時間で検査を行わねばならない日常臨床を考えると、手間と時間の省力化が求められている。 この研究では、自動的に探触子の位置を表示するだけでなくその位置を3次元的に表すことで、検査をより短時間で行うだけでなく、記録画像から超音波の断面像を容易に理解しやすくするシステムを開発し、臨床応用した。また、以前の腹部での研究に引き続き乳腺、甲状腺、産婦人科を対象とした。 システムは、ベッドの下に磁場を発生させるトランスミッター、探触子の位置を表示するレシーバー、その信号をえて位置と角度を演算し、あらかじめ作成している3Dグラフィックスを用いて作成された3Dボディーマーク上に探触子の位置を表示するPCで構成される。まず、乳腺、甲状腺、産婦人科用のごとく各対象臓器の3Dボディーマークを作成した。次に、作成した3Dボディーマークの大きさと被検者の体格を調整するためのキャリブレーションを行い、PC内で自動的に両者のサイズを最も適切にして表示する。 平成15年度、16年度には乳腺、甲状腺について精度と使いやすさの検討を行った。その結果、探触子の位置は、3Dボディーマーク上にほぼ実時間で示すことができた。さらに、その位置の精度は3mm未満で実用的に使用するのに全く問題はなかった。平成17年度に予定していた経腟走査用の3Dボディーマークも平成16年度までに作成し、被検者を用いて有用性を検討し、この領域への応用についても、その有用性は高いと思われた。 実用化は可能であるが、現状の問題点は探触子の位置を検地する位置センサーの費用が高価な点であり、広く使用されるためには今後より廉価になることが望まれる。
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Research Products
(1 results)