2005 Fiscal Year Annual Research Report
救命救急センターでの脳外傷患者に対する早期リハビリテーションの効果
Project/Area Number |
15500374
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
菊地 尚久 横浜市立大学, 附属病院, 助手 (90315789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水落 和也 横浜市立大学, 附属病院, 準教授 (60254182)
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Keywords | 外傷性脳損傷 / リハビリテーション / 急性期 / 救命救急 / 高次脳機能障害 / 社会復帰 / 軽症脳外傷 / システム化 |
Research Abstract |
本年度は脳外傷患者に対する救命救急センターの時点からの積極的なリハビリテーションに対する長期的な経過観察からの結果を明らかにすることを目的に研究を施行した。まず急性期から積極的にリハビリテーションを施行した患者に対して最終的な機能ゴールからそのOutcomeについて判定した。次に高次脳機能障害を合併した軽度脳外傷患者に対してその回復過程と社会復帰の状況について調査を行なった。また急性期から回復期・慢性期への継続したリハシステムの重要性を検証することを課題として研究を施行した。研究成果としては平成17年6月の第42回日本リハビリテーション医学会において「急性期から積極的にリハを施行した外傷性脳損傷患者に対する予後調査」として高次脳機能障害を合併した脳外傷患者に対してその回復過程と社会復帰の状況について発表を行なった。また平成18年2月の第4回国際神経リハビリテーション医学会において‘Effect of early rehabilitative approach for traumatic brain injury patients on emergency care unit in Japan'として急性期から積極的にリハビリテーションを施行した患者に対するOutcomeについて発表した。また「救命救急センターでのリハビリテーション」というテーマで脳外傷患者に対する早期リハビリテーションの重要性を著述した。今後は急性期から回復期・慢性期への継続したリハシステムの重要性の検討について報告するべく準備を進めている。今後の課題としては急性期において身体機能障害が軽度で、高次脳機能障害が主体で早期に退院する患者に対する研究が不十分であり、これらの患者に対する高次脳機能障害、行動障害、PTSD、感情障害などの発生頻度、長期経過を明らかにする目的で研究を進める予定である。
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Research Products
(2 results)