2004 Fiscal Year Annual Research Report
運動器の随意運動における機能的MRIによる動態分析の研究
Project/Area Number |
15500394
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Research Institution | Meiji University of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
平澤 泰介 明治鍼灸大学医療技術短期大学部, 教授 (40079851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 忠蔵 明治鍼灸大学, 保健医療学部, 教授 (80163541)
成瀬 昭二 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (50106407)
勝見 泰和 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (20161086)
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Keywords | 機能的MRI / 随意運動 / 脳内賦活 / 大脳運動野 / 大脳体性感覚野 / 感覚異常 |
Research Abstract |
脊髄・末梢神経障害患者に対して、左右手掌部のスポンジ刺激および手指対立運動を行わせ、それをfMRI(現有設備:米国GE社製1.5テスラを使用)にて撮像し(成瀬が担当)、それぞれの障害がある状態での随意運動に対する脳内賦活野の三次元マッピングをコンピュータを用いて行い、病的な状態を健常評価と比較検討した。選択した障害は、頸椎症性脊髄症と難治性の四肢の疼痛を伴う線維筋痛症であった。 (a)頸椎症性脊髄症の左右手掌部のスポンジ刺激および手指対立運動によるfMRIの所見としては、患肢では、感覚および運動の両方の障害が考えられ、MRIにて脳幹部での異常所見が無い例では脊髄レベルでの損傷ないし障害が考えられた。 (b)四肢の過剰な感覚異常を訴える線維筋痛症のfMRIを検査すると、患側の手の擦過刺激では、対側大脳半球の一次感覚野の賦活領域は、同側に比較して小さく出現した。二次体性感覚野は左右同じ様にみられたが、賦活領域は比較的少なかった。以上のように、手の患側刺激では、一次および二次体性感覚野の賦活領域は健側より小さく出現した。この所見から強い感覚異常が中枢に影響を及ぼしていることがわかった。
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Research Products
(26 results)