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2004 Fiscal Year Annual Research Report

トレーニング効果の分子機構をアドレナリン受容体作動薬で解析する

Research Project

Project/Area Number 15500437
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

北浦 孝  金沢大学, 保健管理センター, 助教授 (00143868)

Keywordsクレンブテロール / 破骨細胞 / COX-2 / 骨吸収性サイトカイン / ツロブテロール / イソプロテレノール / UCP3 / MyoD
Research Abstract

β_2アゴニスト(アドレナリン受容体作動薬)のクレンブテロールの長骨成長抑制作用を骨吸収を行う破骨細胞に及ぼす影響から調べた。マウス骨髄細胞初代培養系から作成される破骨細胞培養系を用い、骨髄細胞中の単球・マクロファージ系の破骨細胞前駆細胞が破骨細胞に分化する時のクレンブテロールの影響を検討した結果、破骨細胞の増加が観察された。また、ツロブテロール、イソプロテレノールでも同様の増加が観察された。逆に、β_2アンタゴニストのブトキサミンや蛋白Aキナーゼ(PKA)阻害剤のH89でその増加は抑えられ、これらの結果はcAMPの上昇によることが示唆された。また、破骨細胞の分化を促進するPGE2合成酵素のCOX-2のmRNA発現を検討したところ、クレンブテロールだけでなくツロブテロール、イソプロテレノール処置によっても、その増加が観察された。同様に、骨吸収性サイトカインのIL-1β、IL-6のmRNAの発現の増加も観察された。しかし、クレンブテロールは骨芽細胞にも作用し、骨形成促進作用もあることが認められた。この結果はこの薬物の成長抑制作用が骨芽細胞と破骨細胞間の相互作用を強め、破骨細胞の分化を強力に誘導するものの、骨芽細胞の分化への影響は比較的小さいものであることが原因であることが示唆され、薬物作用の複雑さから、安易な薬物使用に警告を発する重要な知見をもたらすものである。
クレンブテロールがラット骨格筋で筋肥大と速筋化を誘導する原因を検討した結果、脂質代謝を亢進するUCP3のmRNAや核内調節因子であるMyoDのmRNAの顕著な増加が遅筋(ヒラメ筋)で認められた。これはこの薬物の筋の分化におけるマスター遺伝子のMyoDの形成促進作用が特に大きく関与していることを示す重要な知見をもたらすものである。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005 2004

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 骨格筋肥大とβ_2-agonistとの関連2005

    • Author(s)
      北浦 孝
    • Journal Title

      体力科学 54・1

      Pages: 57-62

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] Effects on osteogenetic system by clenbuterol and lactate.2004

    • Author(s)
      Kitaura Takashi
    • Journal Title

      Med.Sci.Sports Exerc. 36・5

      Pages: 59-60

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] クレンブテロール投与のラット骨格筋におけるMCT1とUCP3への影響2004

    • Author(s)
      松本健太郎
    • Journal Title

      体力科学 53・6

      Pages: 895

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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